ふわふわと妖精のようなシマエナガの子育て|愛しい北海道ANIMALS
今年も残りわずかですね。
今回は、人気者のシマエナガの子育てです。
それは春先のことでした。愛犬の散歩中に偶然見つけたシマエナガの営巣。最初は、いるな~くらいで見ていましたが、いつも2羽で来ていたので少し観察してみることに。巣作りをしているとわかってから50日以上の観察になりました。
場所は屋外スポーツ施設の一画。本来は人の出入りの多い所ですが、コロナ渦で人もまばら。人が少ないから選んだのか、燕のように人の手助けを得ようと選んだのか? そこは小さなシマエナガにとって天敵の多い場所でもありました。
空を飛ぶ天敵、ちょっと面白かったハイタカとカラス。最初はハイタカが背後からカラスに迫っていましたが、あれ?撮影している間になんと形勢逆転……!さすが私が最強と認めるカラスです!
そして頻繁に現れたモズ。シマエナガの巣立ちを見届けてから約1か月後、こちらも子育てをする姿を確認しました。彼らも一生懸命だったんですね。
さて、頻繁に巣に餌を運ぶシマエナガの親鳥、はじめの頃はふわふわの妖精のような姿だったのに、次第にすっかり疲れた姿に……。
待ちに待ったヒナと出会えたのは、観察をはじめてから52日目のこと。枝の中に上手に隠された巣でしたし、離れた車の中からの観察だったのでヒナの様子を確認するのは難しかったんです。
今回ご紹介するのは巣立って3日目、巣から少し離れた場所で餌を待つヒナと、憧れの「お団子」も見ることができました。残念ながら橋の下でしたけどね……。
今回は12羽のヒナが巣立ちましたが、小さなシマエナガが巣立ちを成功させることは難しいようです。たくさんのヒナを育てる親鳥と可愛らしいヒナたち、この大切な命が懸命に生きる姿に立ち会えたことはとても運が良かったと思います。
木々の葉も落ち観察をしやすいこれからの季節「チーチーチー、ジュルルジュルル」と聞こえたらその合図! 今はふわふわな妖精を探して歩こうかなと思っています。
不慣れな私の写真と話をご覧いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
文・写真=結び
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