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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
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記事一覧

ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta Apolonia駅へ。こ

ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

【紀行文】黒き星が降る聖地を縄文人は目指した 黒耀石をめぐる旅

まずは、白樺湖畔へ  諏訪に魅せられた。今年は旅に行こう。年初にそう決めた。  今回の旅は、テーマを「黒耀石をめぐる旅」と題し、友人と一泊二日で出かけた。諏訪には黒耀石の産地や関連する遺跡が数多くあることが分かり、いろいろと下調べを重ね、ぜひこの目で見たい! という場所を選んだ。  静岡県内を朝6時に出て、富士宮経由で中道を通り、中央自動車道に乗る。諏訪南インターで降り、そこから観光地としても有名な白樺湖方面に向かった。白樺湖で一休み。概ねここまで3時間程度だ。  青天の

間借り書房 いりえ | 歩みたい道を歩みたい通りに

大人になってから新しいことを始めるのは難しい。 「人生に遅過ぎることはない」 「今日が人生で一番若い日」 様々な言葉があるけれど 聞き分けの良い大人であればあるほど 未知の世界であればあるほど 足が竦んでしまう。 それでも勇気を持って羽ばたく人がいる。 「私がやらなくて誰がやる」 導かれるように羽ばたける人がいる。 それが『間借り書房 いりえ』の店主だ。          🐈🐈 『間借り書房 いりえ』は、運命に導かれるかのように今年2月に開店した。 開業のきっかけ

たんぽぽの綿毛が飛ぶように

 深夜、居間に一人でテレビを観ていると、祖母が入ってきた。 「親方は? ねぇ、親方は?」  祖母の口から親方なんて聞いたことがなかった。思い当たる人もいない。何のことを言っているのかわからない。  こんなとき、どうすればいいのだろうか。  返答に窮する間に、祖母の注意は切り替わる。少しバランスの悪い歩き方で、暗い廊下を歩き、玄関の方へ向かっていった。   「親方はここにいないよ」  慌てて祖父母の寝室へ連れて行く。  深夜に居間にいると、しばしばこのようなやりとりをしな

春爛漫東京ひとり旅 1日目

先日、東京旅行に行ってきました! 今回は、リッチに一泊二日。やりたいことをたくさん出来た二日間を記録したいと思います。 東京駅に到着したら、最初の目的地の最寄り駅である中目黒駅に移動しました。 せっかくなので、川沿いへ。 桜は満開を通りすぎて葉っぱも目立っていましたが、まだまだ綺麗。しかも、風に乗って桜吹雪になるのが美しくて、気持ち良い朝です。 桜を見ながら歩いていたら、目的地に到着しましたよ。 4階建ての特別なスタバ。オープンしてからずっと気になっていたのですが、

長崎の旅〜2日目は晴天、そして強風。大三東駅、島原の素敵な時間

長崎の旅2日目は打って変わって晴天。 しかし物凄い強風。 初日の岩戸神社の登りと朝が早かったこともあり(特くに飛行機の出発時刻が早かった訳ではなく、早朝3時からのドジャース戦のテレビ中継を観たからですが。苦笑) 美味しい宿の夕食を頂き、長崎の地酒をたらふく飲み、午後9時過ぎには爆睡していたのでこの日も朝6時頃には目覚めました。 何より風の音が凄い! この日は全国的に強風の予報でしたが、ここ長崎も物凄い強風。 早朝に目が覚めまだベッドでゴロゴロしている時から風の音が凄

森鴎外も学んだ東ドイツの小さな街・ライプツィヒにて

こんにちは。 ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。 昨日ベルリンで年越しをしたばかりなのですが、新年早々やってきたのはザクセン州最大の都市・ライプツィヒ。 森鴎外も学んだ小さな町を、ふらっと歩いてみました。 ヨーロッパいちの駅 前回のベルリンで年を越し、新年早々やってきたここ、ライプツィヒ。 到着早々、駅の美しさに魅了されてしまいました。 実はこのライプツィヒ中央駅、2021年の「European Railway Station Index」という

暗渠 担当:須田さ紀え

 上京してきたばかりの頃のわたしをイラつかせたもののひとつ、それは 「至るところにあるうねうねした道」 だった。  18歳まで過ごした北海道では、こっちに行けば目的地に着くはず、と確信して進んだ道の先があらぬ場所につながっている、ということなんてほぼなかった。街の道路はだいたい碁盤の目状に整備されていたから、どんなにぼんやりしていても方角さえ間違わなければ目的地にたどり着けていたし、それが当たり前だと思っていた。けれど東京の、このうねうね曲がる道は何なんだ?? 行こうと思って

絵本「森のおくりもの」が私たちに届けてくれたおくりもの

絵本「森のおくりもの」杉の子ジュウちゃんの大冒険 とは?  私たちが生きていく上で必須ともいえる、ふるさとの森が持つ力(=森のおくりもの)をテーマに、小国町森林組合が絵本を制作しました。森と地域、森と子どもたち、そして親子の接点を増やすことを目的とし、2024年1月に完成したばかりです。  物語の主人公は、森に住む杉の子・ジュウちゃん。ジュウちゃん(といつもまわりを漂っている友達の妖精さん)は、大好きな森の元気がなくなってしまったのでお手入れをしていたところ、川辺でうっか

京都の桜のおはなし 【前編】南北朝の桜

結論足利尊氏と後醍醐天皇の対立から朝廷が京都と吉野に分裂した。 北朝は京都御所として500年以上利用され、南朝はお花見の宴会会場になった。 歴代の偉人も感動するほどの桜の美しさが令和時代でも観られる。 2024年は京都のお花見スポットについて話します。京都の桜の開花予想は3月24日です。2022年、名古屋の桜スポット、2023年、東京の桜スポットについてお話ししました。詳しくは、下の記事をお読みください。 2024年は、前編、後編に分けて京都の桜についてお話しします。

美しいものを自然に描きたい

タキカワスエヒトです。  noteを始めて2年ほどになります。  小説家、紀行文作家になりたくて、文章だけは書いてきたけれど、発表の勇気がない。そんな私が自然と始めることが出来て、そして続けることが出来ているのが、このnoteです。  公開後、スキやコメントをたくさんいただき、そして応募したコンテストに入賞という嬉しい体験もありました。   私は、小説を書く上では、白樺派といわれる志賀直哉が好きです。人間のやさしさやイデア的な部分を「美しく」描く作品ですね。  先日、自然

パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

ホテルの風呂上がりに行く売店感覚で、本屋に行ける宿。 夜、子供を寝かしつけた後、本屋に忍び込める宿。 子供をブランコに任せ、親は本屋でじっくり本を選べる宿。 朝、起きてすぐに、本屋でコーヒーが飲める宿。 おい!世の本(屋)好きの皆々様方!そんな楽園が四国にあるぞ!渡れ!瀬戸大橋!明石海峡大橋!!しまなみ海道!!! 徳島県は美馬市脇町にある泊まれる本屋さん、まるとしかく。こちらに家族4人でお邪魔してきた。四国の本にまつわる場所を、家族4人で巡る旅だ。 到着して、この

奈良井宿さんぽ

岐阜から電車で約2時間30分、長野県にある奈良井宿へ小旅行に行ってきました! 古い街並みやたくさんの写真スポット、美味しいものに出会えたよい旅でした◎ 昔ながらの街並みをのんびり散策して、さながら歴史の世界にタイムスリップしたような不思議な旅人気分を味わうことができました◎ 奈良井の周りには同じく宿場町として栄えた馬籠、妻籠、木曽福島もありますので今度は併せて巡ってみようと思います。 ではまた!