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さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~


前回のnoteと話が前後しますが、

小4娘がノンフィクションに興味を持つきっかけになった本。

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~


幼魚時代からさかなクンとして活躍するようになるまで、どのように魚と出会い、どのように夢中で過ごしてきたか、さかなクンご自身の言葉で明るく楽しく書かれています。


この本を読んでからの娘の言動を見て、明らかに影響を受けたであろう文章を抜粋します。

 もし夢中になっているもの、大好きなことがあったら、ぜひつづけてみてください。好きなことを追い続けるのはすばらしいことです。ひょっとしたら将来の道にはつながらないかもしれません。

 途中でスーッと気持ちが冷めてしまうこともあるかもしれないし、まったく別の道を歩むことになるかもしれません。それでもいいと思います。夢中になてひとつのことに打ち込んだという経験は、けっしてムダにはなりません。人生のどこかできっと役に立ちます。


娘は本を読むのが好きで好きで、将来は小説家になりたいそうです。
(他にも、イラストレーターや、ゲームクリエイター、シナリオライターに変わることも。都会のトム&ソーヤの影響を色濃く受けてます。)

この本を読んでから特に、「私ね、本がほんとに好きでね、本を読んでると幸せなんだよね~」と、ニコニコしながら話すことが増えました。

さかなクンのことは、以前からテレビや本で知っていました。
あのさかなクンも好きなことをとことん突き詰めて夢を叶えたんだ、自分もこのままでいいんだ という自己肯定感がちょっと芽生えたのかな、という気がします。



風間トオルさんの自叙伝でも同じことを思ったのですが、それは誠実さをもって人とのつながりを大事にすること

さかなクンだって、はじめからこんな風に活躍してやろうと自己プロデュ―スしていたわけではない。「人脈」なんてことを意識して人と付き合っていたわけではないと思うんです。

魚を通じて出会った人々からこんなことをしてみないかと声をかけられ、そうこうしているうちにこの場所にたどり着いていた、そんな感じじゃないかな。


子を育てる親として感じたこともあります。

さかなクンが、水族館、熱帯魚屋さん、お寿司やさん、魚に関する仕事にチャレンジするも、どれもこれも違うと感じて諦めます。
そんな時でも、お母さんはさかなクンを信じて、背中を押してくれます。いや、背中を押すというより、受け入れてくれる、というのに近いかな。


私だったら、あれもこれも続かなかった子に正社員のチャンスが巡ってきたら、いい話なんだから頑張ってやってみたら?って100%言っちゃうと思います。
仕事なんだからそりゃ理想通りにはいかないよ。みんな少しは我慢することもあるけどやってるんだよって。

それは、もしもこのまま理想を追い求めて何も見つけられなかったら・・・という親としての不安に勝てないからだと思います。

子供の将来が心配でない親なんていないと思いますが、それを乗り越えて子供を信じて子供の気持ちを尊重できるさかなクンのお母さんは強いなぁと感じました。

こう書いていても、いざその時になったら同じように対応できないに1000点ですが、少しでもさかなクンのお母さんに寄せていきたい。笑
この気持ちは忘れずに持っていたいです。



この本を読んでいると、水族館に行って魚をじっくり見たくなります。

娘も同じように感じたようで、ハコフグを見たいねぇと話していました。
我が家から行ける範囲だと、ハコフグちゃんはどこにいるんだろう。魚引きができるこの本の出番かな!

まだまだ状況は良くならないけれど、この本を眺めて水族館にいる気分だけでも味わいたいな。

■noteでご紹介した本の索引


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