「今日からぼくがクッキング」著者・瀧知子さんインタビュー🌟
以前ご紹介したレシピ本、「今日からぼくがクッキング 世界一!?親切かもしれないレシピ本」が大好評!
今回は、著者の瀧知子さんにインタビューしました。
インタビュー全編はStand.fmの配信でどうぞ🌟
インタビューの内容を書き起こしてnoteで一部ご紹介します。
この本を出版したきっかけは?
瀧さん 去年、一斉休校になった時に、家にずっといて何ができるというと限られていて、子どもと一緒に料理を作れたらいいなと思って。
ネットや本屋さんで探したんだけど、女の子向けの本だったり、イラストが入ってるけど大人と一緒じゃないとできないよねっていう本だったり、なんか違和感を感じて。
私が欲しい本はみんなが望んでるんじゃないかなという気持ちで作りました。
きいす この本はみじん切りを使わないところがひとつ大きなポイントですよね。
キーマカレーのページにも「もやしをできるだけ細かく切る」の項目の下に「いろんな長さがあってOKじゃ」と書いてくれてるところが、子ども目線でいいなぁって。
瀧さん こうしなきゃいけないとか、わかりやすく何センチで切るとか書いてると、子どもって大人より真面目だから、その長さにしなきゃいけないって思っちゃいますよね。
基本は、味見して美味しければそれでいいじゃんって。根本はそこだと思うので、楽しく美味しく作れたらOK。そういうハードルを下げたいなと。
なるべく道具も少なく工程も少なく、簡単に作れておいしいっていうのを目指しました。
世の中の親御さんに伝えたい思い
瀧さん 休校中に感じたのが、友達のひとり親のご家庭なんですけど、お母さんが朝早くから朝ごはんも昼ごはんも準備してから働きに行って、みっちり働いてから帰ってきて夜ご飯も急いで作るっていう生活をしているって聞いて。
お母さん頑張りすぎだよってすごく思ったんです。
小学生だったら料理も作れるし、お母さんが一人で抱え込むことはないんだよって。
やれる事をやれる子にやってもらって、それでお母さんの肩の荷が下りたらお互い笑顔になれると思うし、子どもも自信をもっていろんなことに立ち向かっていけると思うので。
世の中のお母さん頑張りすぎだと思うので、子どもにもどんどん頼って、お互いの時間を有効に使って笑顔で過ごせるといいなと。
もう母さん十分頑張ってるから、お子さんとか旦那さんとかいろんな人に手伝ってもらおうって思います。
きいす この本だったら、「やってよ!!」という感じではなく、楽しく分担できますよね。
このレシピ本を作ったあと、お子さんたちの興味は変わりましたか?
瀧さん 一番大きいのは、息子が朝ご飯を自分で作ってくれるようになりました。
納豆おやきと卵焼きを順繰りに作ったり、たまに時間があると両方作ったりとか。
お母さんの本だったら何でも作れるって言ってくれて。
だから、私が忙しくて帰ってくるの遅い日とかに、前もって材料だけ買っておいてこれ作ってくれる?って言うと、自分の好きな料理だと作ってくれますね。
お子さんたちがよく作るメニューは?
瀧さん 娘は5歳なのでひとりでできる料理は限られていて、よく作るのは納豆うどんとスクランブルオムライスなんですけども、それはシール(※)がいろんなところに貼ってあります。
息子は肉が好きなのでポークチャップ丼とささみのピカタ、あと、キーマカレーも。
きいす シールとか、四コマ漫画とか、「教えて!からだの不思議」というページがあったりとか、子育て中のママだからこその視点っていうのかな。
子どもが楽しんで読んでくれるアイディアが詰まってますよね。
瀧さん 知り合いのお子さんが、四コマを見てゲラゲラ笑ってると聞いて、すっごく嬉しくて。
クスッと笑わせて読み進めてもらえるように息抜きページを作ったんですけど、ヤッタ!って思いました。
きいす 以前、音声配信でこの本をご紹介したときにリスナーさんからのご感想があったので、それをご紹介しますね。
この本をどんな人に読んでほしい?
瀧さん 本が好きな子はもちろんなんですが、お勉強とかスポーツといろいろ自信が持てないなーというお子さんに読んでほしいなと思っていて。
ほんと誰でも作れるようなレシピがいっぱいあるので、それをみんなに食べてもらえて家族みんなが笑顔になれると、家族の中で頼りになる存在になって、料理でお母さんとかお父さんに褒めてもらえると自信につながって、お勉強だったりその他のお友達作りだったり、そういうことに繋がっていくんじゃないかなと思います。
不登校のお子さんとレシピ本のエピソードも
瀧さん 不登校の子が通うような中学校が岐阜にあって、そこの先生が買って下さって、その先生から写真とかメッセージが届いたことがあるんです。
その中学校のお子さんが、お母さんが忙しくて朝ご飯を作ってもらえないとかそういう感じでどんどんご飯を食べなくなっちゃって。
それがきっかけで学校にも通えなかったらしいんです。
先生がこの本を買って、その子が作りたいって言ってくれたお料理を一緒に作ってくださったそうなんですけど、すごく楽しく作ってくれて、次はこれも作りたいとかって自主的に言ってくれたみたいで。
それをお母さんに持って帰ったら、お母さんも喜んでくれて。
そういうこときっかけで親子の会話も生まれるし、その子も食べたいという
気持ちになったりとか、それがまた違う方向にも繋がっていくかなと思って。
料理の本なんですけど、それ以外のことにも繋がるんじゃないかなと思っています。
この本を作ったときに、お子さんたちの自主性が生まれるといいなぁと思っていたので、そういうエピソードを聞けると私もすごく嬉しくて、思いきって本を出して良かったなぁと思いました。
きいす ジーンと来ました。今回はどうもありがとうございました!
今日からぼくがクッキング
世界一!?親切かもしれないレシピ本
👇以前のLIVE放送でいただいた質問へのお答えはこちら👇
瀧知子さんが運営されている、岐阜県垂井町の 裏観光サイト「TARUI MALL」でも、こちらの本が紹介されています。
垂井町に行ってみたくなるような、地元の人ならではの視点の観光ガイドがたくさん載ってます!
『たんけん!本のまち』(https://www.tankenbooks.com)では、子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながる特集やおすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています。