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本読むきみが思うこと~新米高校生みつねくんの読書ノート春号・前半~

こんにちは!毎月第一・第三木曜日はたべるば公式noteの日♪
春のうらら、みなさまどのようにお過ごしでしょうか?

今回は4月から高校生になるみつねくんに、お勧めの本を教えてもらいました。
丁稚の本業でもある、司書に興味があるというみつねくん。
今回だけでなく、定期的にお勧め本を教えてくれるとのこと、
どうぞお楽しみに♪

さて、みつねくんに「本が好きな理由」を訪ねたところ、
「好きというより『この本読んでみたいな』って思って手に取って読んでみたりして、話に出てくる人がどんな場面でどんな風に何を考えているのかを思うのが好きなんですよね笑」
という答えが返ってきました。
「読む」のではなく「思う」ことに読書の楽しさを見出しているみつねくん。彼のことは小学生の頃から知っているのですが、当時から抜群に「語彙ゲーム」が強かった!
ワードスナイパーという言葉の連想ゲームのようなカードゲームがあるのですが、このゲームに関して、たべるばに来る子どもたちの中で彼は圧倒的に強く、言葉に対する感度の高さを毎度毎度見せつけられていました。
そんなみつねくんがお勧めする10冊、今回は前半戦として5冊紹介致します。春休み読書のご参考になれば幸いです。

① 『今夜、世界からこの恋が消えても』
(著:一条岬,出版:KADOKAWA,発行:2022.2)
作品解説
→2019年に電撃小説大賞を受賞したこちら、2022年には映画化もされているので、
タイトルを目にしたことがある人も多いのでは?
前向性健忘を患う女子高生と、彼女を支える同級生の儚い恋の物語です。
みつねくんのお勧めポイント
→嘘の告白から始まったのに徐々にお互いが好きになっていくのが微笑ましい

② 『空色勾玉』
(著:荻原規子,出版:福武書店,発行:1988.8)
作品解説
→RDG(レッドデータガールズ)シリーズの作者、荻原規子のデビュー作。
日本神話をベースとした勾玉三部作の1作目でもあるこちらの小説は、児童文学、とくにYA(ヤングアダルト)作品として発行から30年以上たった今でも多くの子どもたちに読み継がれています。古事記や日本書紀の知識があったほうが馴染みやすいかな?と思われがちの本作ですが、むしろ、それらの入口としてもおすすめの作品です。
みつねくんのお勧めポイント
→主人公ととある人の出会いが主人公のあり方を大きく変えたのが面白い

③ 『夢をかなえるゾウ』
(著:水野敬也,出版:飛鳥新社,発行,:2007.8)
作品解説
→2008年上半期売上ナンバー1となったこちらの作品、アラサー以上の方々は手に取ったことがある方も多いのでは?関西弁のガネーシャと内気で平凡なサラリーマンとのユーモラスなやりとりを通じ、人生を向上させる様々な課題に挑む本作は、ビジネス系啓発書ブームの走りながら、令和の今でも版を重ねるテッパンの一冊です。
みつねくんのお勧めポイント
→関西弁で話すゾウの神様とダメダメな主人公との会話が現実にありそうでなさそうな不思議な感覚があった

④ 『幸福な生活』
(著:百田尚樹,出版:祥伝社,発行:2011.5)
作品解説
→『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』等のヒットメイカーであり、人気番組「探偵!ナイトスクープ」の元チーフディレクターでもある百田尚樹による短編集。ギミックに重点を置いた本作では、全編ラストの一行まで気が抜けません。
みつねくんのお勧めポイント
→意味がわかると少しゾッとする話などがあり読んでて飽きない

⑤ 『今夜、世界からこの涙が消えても』
(著:一条岬,出版:KADOKAWA,発行:2022.6)
作品解説
→①で紹介した『今夜、世界からこの恋が消えても』の続編(スピンオフ)
前作の映画化に触発された作者により紡がれた、新たな主人公を迎えての今作はよりリアルで切なさと友情に満ちています。続編でありつつもスピンオフ作品の性格が強いため、ぜひ『今夜、世界からこの恋が消えても』を読んでからこちらをどうぞ!
今夜みつねくんのお勧めポイント
→『今夜、世界からこの恋が消えても』に出てきていた人の数ヶ月後の話でこの先どうするかを決めるのが見てて現実味が少しあり面白かった

以上、新米高校生みつねくんの読書ノート春の号前半として5冊ご紹介いたしました!
尚、出版事項および解説に関しては本note執筆担当である丁稚のハニーが担当致しました。誤記載などありました場合には、こっそり教えて頂けると幸いです。

皆さま、春休みに読んでみたい本はみつかりましたか?

それでは、また4月にお会いしましょう♪

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