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オタクの生前整理:6日目(エンディングノート)

整理収納アドバイザー腐女子です。
ヲタクの生前整理について、我が家の実例をつらつら書いてきましたが、当然のごとく作業回数は二桁を超え、3月末に終了しております。
書きたいことは山ほどあったのですが、その間、お若いボカロPの訃報に接したりして、改めて「死」について考えてみたりしました。

今回、我が家の場合は身内の結婚という喜ばしいことに向けての「生前整理」でしたので、ゆっくり考える時間もあったし作業自体も楽しかったわけです。
ですが、これが家族の誰かが亡くなったとか、立ち退きを迫られての作業だったとしたらやり切れません。

■改めて「オタクの生前整理」について

再度まとめです。

●オタクとは、(恐ろしいレベルの)収集癖がある人のこと。
●同じオタクでも「推しジャンル」が違うと価値の判別がつかない。
●価値どころか、キャラクターさえ分からないケースも。
だからこそ、

●他人に分かるように、自分の所属していたジャンルはどういうジャンルか、また『このグッズには価値があるんだ』ということを伝えておく必要がある。

その方法として(これまた何度も言っていますが)

●「エンディングノート」を活用していただきたい

と声を大にして伝えていきたいと思っています。

しかしながら、オタクのグッズと言うのは興味のない人には「近寄りがたいもの」です。
いくらエンディングノートなどに「これは価値があるから!」などと書いておいても信じてもらえない(可能性が大変に高い)と思われます。

そもそもヲタクでない人はね、「ヲタグッズなんて触るのも嫌、見るのだって嫌」っておっしゃるものなので……(分かる)(分かる)

一番いいのは、普通に会話の中できちんとグッズの価値について伝えておくことなんですけれど、

①声に出して言うのは恥ずかしくて誰にも伝えられないタイプのヲタク
②「価値がある」と言うと家族に勝手に売られてしまう可能性があるため、死後まで内緒にしておきたいタイプのヲタク

もいらっしゃると思います。
こういう場合にとてもいいなと思うのが、ヲタク御用達のお店「まんだらけ」の「生前見積もり」サービスです。


■エンディングノートには「生前見積もり」を添えて


2016年にスタートしたこのまんだらけさんのサービスですが、ぜひお若い方々にも利用していただきたい!
見積書をエンディングノートに添付しておくことで、グッズの価値を第三者的に評価してもらえるシステムです。

冒頭でも書きました通り、最近またお若いボカロPの訃報がありましたよね。


若くて有名な方が亡くなるたびに皆さん、「自分が死んだときのことを少しくらい考えておこう」という風潮になるのですが、いつも一過性のもので、「やっぱり俺は/私は若いからまだ大丈夫」という結論になっているような気がします。

「死」を考えることは「後ろ向きで暗くて縁起が悪い」こと、という風に思われているようですが、老いも若きも平等に訪れるのが「死」です。
「死」を考えることで見えてくる「今」もあります。

自分は推しグッズとどう生きたいのか、
明日にでも死ぬとしたらどの推しと三途の川を渡りたいのか、
突き詰めていくと「今」の自分が見えてきます。

■エンディングノートってこんな感じ

そんなこんなで、私も実家のヲタクグッズの片づけを通してエンディングノートを作成中です。さすがに中身まではお見せできませんがww

とはいえ、エンディングノートなんて聞いたこともないという方が多いのではないかと思いまして、今回はどんなものかをさらっとご紹介。
私が活用しているのはコクヨさんが出版しているもの。この業界ではトップクラスに評価が高く、(オタクでなければ)充分すぎる情報量と、ちょうどよい記入スペースを備えています。

時代を反映するものとして、お宝グッズに関する記載のページの他、インターネットのIDなどを記載するページもあります(書き込む前に撮影したのでキレイなもんです)
ただ私もオタクなもんで、ツイッターアカウントだけで4つ、pixivアカウント3つ、運営しているブログが4つ、その他SNS系あわせると10頁じゃ足りなさそうで困っています。Gmail垢なんて最低でも5つくらい使い分けしますよね…? 
いくつも顔を持っている、というのもヲタクの特徴なんですけどもね…(滝汗)

紙に手で直接書くのは面倒、と言う人はネット上にも無料でDLできるエンディングノートがごろごろ転がっていますので、そういうのを利用してみてはいかがでしょうか。
例えば、

マイクロソフトオフィス 
葬祭関連企業 
法曹業界 

いずれもwordなどで書き込める無料ダウンロードデータです。製本されたものでないので、ページ数を好きに増やしたりできるのも長所です。
ただし注意点としては、データを必ず『出力』しておかねばなりません
なぜかというと、当然のごとく、自分に何かあった時に「他の人に見つけてもらうため」です。
だって、パソコン起動できなかったら意味がないので(^_^;)

家族にはそれとなく「俺、いま流行の『エンディングノート』っての、書いてみてるんだよね~」くらいのことは伝えてあげるといいかもしれません。詳しく書きすぎると(例えば銀行口座のパスワードとか)盗難されたりするので、その辺は書かない方がいいですけどね。どこの銀行に口座がある、くらいの情報に留めておきましょう。

エンディングノートは遺言書と違って法的拘束力がありません。
そのぶん、形式も自由なので、イラスト入りで可愛く書き込んでもらっても大丈夫。
あくまで「自分の希望を伝える」くらいのものですが、これがあるのとないのとでは大違い!!!

■オタクにこそ活用してほしい「エンディングノート」

収集癖があり、他人には理解されない(されにくい)価値のモノを大量に所有しているヲタクのみんなには、ぜひエンディングノートを活用してほしいんだ。頼む。
無料でデータはネット上にゴロゴロ転がっているから、適当なものをDLして使ってくれ!

7日目に続きます!



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