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好きの原点
さすがにもうニットを出そう。
そう思い、衣装ケースから取り出した冬のあれこれ。
ムシューダも写り込んだよ、生活感丸出しで載せました。
今日出したこの冬物を見て、おばあちゃん色やなーと思った。
そう、私はおばあちゃんっぽいものが大好きなのだ。
なんだかんだ好みは変わらず、10年近く愛用しているニットもある。
グレー、ベージュ、ブラウン。
たまに差し色赤、あるいは緑。
秋冬は特にこの傾向が強い。
このおばあちゃんっぽいもの好きの原点はおばあちゃんである。そのまますぎる!
祖母の家でお気に入りを探すのが楽しみで仕方がなかったのは中、高生の頃。
古着、レトロが流行っていたのもある。
私は1着のスカートを祖母におねだりし譲ってもらった。
それはキナリ地に黒い幾何学模様の柄が入ったプリーツスカート。
膝丈より長くロングより短い、今風に言うとミモレ丈というものだ。
それをTシャツやスウェットに合わせて愛用していた。
母にはよく「若いばあさんがおる。」とからかわれた。
他にも茶系チェックのプリーツスカートや、ベージュのニット帽、薄いピンク色をした皮製のがま口バッグ(これは本当にかわいかったが、ほぼ何も入らなかった。)なんかを貰った。
祖母の家の古い洋服ダンスを宝探しをするようにワクワクとしながら物色したものだ。
もう一つ、変わらず好きなもの。
それはニット小物。
マフラー、手袋、ニット帽。
手袋はミトン型に惹かれる。
これは母が幼い頃に編んでくれた手袋がミトンだったからに違いない。
今使っているのはアウトドアメーカーAIGLEのミトン。
頑丈で、買ってから7年くらいになる。
毎年ガンガン使っている。
あとニット帽。
この2つは18歳の頃、母にリクエストして作ってもらったものだ。
最初はこれに特大のポンポンが付いていて、それはそれは気に入っていた。
若いころはグレーの方が特に気に入っていて出番が多かったが、25歳を過ぎたころから茶系のほうがしっくりくるようになった。
30歳で巨大ポンポンを卒業した。
山口百恵が引退の際、ステージにマイクを置いたように、そっとポンポンは引き出しの奥にしまった。
今も現役で、シンプルな服装にこのニット帽を合わせるのが好きだ。
まさかこれが母の形見になるとは。
大事な大事なニット帽だ。
noteを書くつもりはなかったのに、冬物を出したら書きたくなってしまった。
これを無理矢理まとめるとすると、好みは環境で決まる!でいかがでしょう。
大好きなおばあちゃんっぽいあれこれを身につけられる季節に心が躍る。
本当のおばあちゃんになったらどんな服を好きになるのだろう。
いつまでも身につけるものにワクワクしていたいなあと思う。
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