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法政大学 T日程 「国語」を攻略する ~2024年最新~

法政大学 T日程 国語の入試傾向と対策ポイントについて情報をまとめました。

※本記事は、現代文がそこそこ得意な生徒を想定して対策を書いています。


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法政大学 T日程 「国語」の基本情報

・法・文(哲・英文・史・心理学科)・経済・社会・経営・国際文化・人間環境・現代福祉・キャリアデザイン・GIS・スポーツ健康を志望する受験生は[1][2][3]の3題を解答する。つまり、現代文のみ。
・近年のボーダーは「2022年 72.4(偏)/100」「2021年 74.8(独)/100」「2020年 76.2(独)/100」つまり、8割得点が目標となる。
※(編)偏差値換算とは→リンク 出典:法政大学 合格最低点(パスナビ)

法政大学 T日程 国語の大問別の出題構成は次のようになります。

[1] 漢字・四字熟語・慣用句・文学史
[2] 評論エッセイ
[3] 評論エッセイ
※ [4] 古文
※ [5]漢文
※…文学部日本文学科のみ

 [1] 漢字・四字熟語・慣用句・文学史の対策

→書き取りの漢字・文学史は標準レベル。大学受験用の一般的なテキストで対策すればよい。四字熟語と慣用句はかなり難しいものも出る。私は辞典を見るくらいしか対策法が思いつかない。

数年おきに同じ言葉が出題される例もある。以下の語句は過去に出題されたものだから、事前に意味を調べておきたい。

2014年 
披瀝する、忖度する、横溢する、墨守する、深謀遠慮、古色蒼然、象牙の塔にこもる、衆寡敵せず

2015年 
夏目漱石の作品、谷崎潤一郎の作品、鼎の軽重を問う、驥尾に付す、矜持、夜郎自大、辟易する、沽券

2016年 
口先三寸、詭弁を弄する、馬が合う、気の置けない、唯々諾々、老獪、くちばしが黄色い、与しやすい、関心を買う、巧言を弄する、殊の外、反感を買う、露見する、気を揉む、汗顔の至り、機転を利かす、悠々自適、独断専行、三位一体、天衣無縫

2017年
あげつらう、尊大な、物議を呼ぶ、瞬く間、垂涎、大枚をはたく、弱冠、貴賤、収賄、風聞、取り沙汰される、不承不承の態、色をなす、捲土重来、憮然、雪辱を晴らす、後にする、横柄、豪放磊落、造詣、固唾をのむ

2018年
臥薪嘗胆、鼎の軽量を問う、画竜点睛を欠く、漁夫の利、三顧の礼、出藍の誉れ、他山の石、覆水盆に返らず、夜郎自大、李下に冠を正さず、けがの功名、箸にも棒にも掛からぬ、浮かぶ瀬がない、肝に銘じる

2019年
詭弁、斡旋、蛍雪の功、逆鱗に触れる、新進気鋭、情状酌量、会心の笑み、覆す

2020年
累卵の危うき、文月、出藍の誉れ、災厄、可及、多岐、汎用
【文学史】武蔵野(国木田独歩)、高瀬舟(森鷗外)、暗夜行路(志賀直哉)、草枕(夏目漱石)、蒲団(田山花袋)

2021年
不俱戴天、我田引水、辛酸をなめる、抵触する、版図、逐電する
【文学史】行人(夏目漱石)、友情(武者小路実篤)、歯車(芥川龍之介)、沈黙(遠藤周作)、和解(志賀直哉)、潮騒(三島由紀夫)、破戒(島崎藤村)、刺青(谷崎潤一郎)、飼育(大江健三郎)、雪国(川端康成)

2022年
すべからく、等閑に付す、抽出、演繹、敷衍、帰納、還元、李下に冠を正さず、阿諛追従

2023年
瞠目、辟易、戯画化、敵に塩を送る、不倶戴天、呵責、憐憫、革新的、画期的

↓ オススメの漢字参考書

↓ 四字熟語・慣用句対策は網羅されている辞典が良いと思う。※時間的に余裕のある場合でないと間に合わない

↓ 文学史は薄いテキストがおすすめ


[2] [3]  過去10年の出題作品  そのタイトルとキーワード

2014 [2]
タイトル:近代小説の表現機構 (安藤宏)
キーワード:文芸評論、言文一致運動、日本文学

2014 [3]
タイトル:日本農業への正しい絶望法 (神門善久)
キーワード:科学、農業

2015[2]
タイトル:肉食の思想 (鯖田豊之)
キーワード:宗教、文化

2015[3]
タイトル:説話文学(荒木浩)
キーワード:文芸評論、日本文学

2016[2]
タイトル:メディアの変容 (土井隆義)
キーワード:スマホ、キャラクター、コミュニケーション

2016[3]
タイトル:<私>という演算 (保坂和志)
キーワード:エッセイ、家族

2017[2]
タイトル:都市と人間性 (野澤千絵)
キーワード:環境、行政、開発

2017[3]
タイトル:自我からの逃走 (伊藤氏貴)
キーワード:エッセイ、文学、IT

2018[2]
タイトル:魚と日本人 (濵田武士)
キーワード:食文化、経済

2018[3]
タイトル:身体が語る人間の歴史 (片山一道)
キーワード:人類学、民族

2019[2]
タイトル:原因を推論する (久米郁男)
キーワード:論理学、統計学

2019[3]
タイトル:人工知能時代を善く生きる技術 (堀内進之介)
キーワード:AI、社会学、哲学

2020[3]
タイトル:建築の模倣における形式と意味 (五十嵐太郎)
キーワード:近代化、建築

2021[2]
タイトル:誰のための書店 (柴野京子)
キーワード:経済、図書

2021[3]
タイトル:宇宙は無限か有限か (松原隆彦)
キーワード:宇宙、量子論、科学

2022[2]
タイトル:古池に蛙は飛びこんだか (長谷川櫂)
キーワード:俳句、文芸評論

2022[3]
タイトル:現実と異世界 (石井美保)
キーワード:他者、異文化理解

2023[2]
タイトル:共感の正体 (山竹伸二)
キーワード:自己と他者の理解、哲学

2023[3]
タイトル:視覚化する味覚 (久野愛)
キーワード:経済、ジェンダー

 [2] [3] 評論・エッセイの対策はどうするか?

→ [2] [3] の違いは、テーマが異なる評論の年もあれば、評論とエッセイから1題ずつ出題された年もある。古文が評論文に含まれ、それを読解しないと選択肢が選べない年もあった。

→1題、25字程度の記述問題が出題される(難易度は普通)

→ジャンルは様々。だが、変わり種はなく、「文芸評論・近代化・文化文明・科学技術・情報化社会・ポストモダン・環境や生態系・芸術・教育・日本と日本人・経済・心理・医療」みたいな頻出ジャンルが出てくる。それぞれの教養的知識や考え方・対立構造は知っておきたい。

→「段落を設定しなさい」みたいな文章構造に関する問題も出る。

[4] [5] 古文・漢文

※文学部日本文学科のみが解答するので省略。

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