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No.2『アダムとイブ』フリースタイル書評バトル第4回「ツッコミワードの魔術師芸人」

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■第4回「ツッコミワードの魔術師芸人」参加芸人

当記事は、こちらの参加者のうち誰か1人が執筆したものです。

トム・ブラウン 布川ひろき (ケイダッシュステージ)
カミナリ 石田たくみ (グレープカンパニー)
トンツカタン 森本晋太郎 (プロダクション人力舎)
オズワルド 伊藤俊介 (吉本興業)

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No.2『アダムとイブ』

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この作品は『殺し屋』などでお馴染みの山本英夫先生が原作、『HEAT-灼熱-』などで有名な池上遼一先生が作画を担当しているという漫画界、特に青年誌好きには堪らなすぎる夢のタッグを実現させた漫画です。

ただこんなにすごいお二人が作った漫画なのに、世間の人がこの存在を知らなすぎる! ぜひ広まってほしいので書かせてもらいます。

この漫画は「一人ひとつ五感が特化している極道VS透明人間」という漫画。極道アベンジャーズが透明人間を追い込んでいくところがヒリヒリして最高すぎます。

そして、この漫画で1つ注目してほしい部分は擬音です。たとえば相手の目を潰すシーン。普通目潰しなら「ブスッ!」とか「ブシュッ!」のような音のイメージなのですが、この漫画は「ペコッ。」という音を使います。

確かに実際に目が潰れたら「ブスッ!」よりも「ペコッ。」みたいな音の方が近いのかもしれません。これは山本英夫先生が池上遼一先生との対談で言っていたのですが、漫画でかなり気にしているのが「音」なのだそうで。擬音で怖さの表現がかなり変わってくると。確かに「ペコッ。」の方がかなり怖いです。

僕もネタをやるときは、かなり音を気にしてやっています。かつての僕らはピストルで撃つ音を「ピヒューン!」撃たれたら「ウゥッ。」と、わりとリアルに表現をしていました。しかし一部のイカレポンチを除いて、かなり引かれていました。

そこで気付きました。漫画は楽しんだり悲しんだり「怖かったり」があることが良いのだけども、お笑いのネタは楽しいと思わせないといけない。描写がリアルすぎると怖がらせてしまうときがあるのだと。つまりピストルの音は「ピヒューン!」ではなく「バキューン!」撃たれたら「ウゥッ。」ではなく「グワァーー!」みたいなことで良いのです。

それに気付いてネタの音をデフォルメするように変えたら、前よりもはるかに笑いが来るようになり、今の自分たちがあります。なので、山本・池上両先生にはいつかお会いして深くお礼をするのと、僕らのネタを漫画で描いてもらい、どんな「擬音」で表現するのかをぜひ見させてもらえたらと厚かましく思っています。

描いてもらえましたら、その音でネタをやりウケるかを舞台で試したいです。スベったら責任は全てお二人持ちでお願いできればと思います(笑)うひょーー!!

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■投票はこちら

10/27(火)18:00まで投票も受け付けています。第4回の記事で残りの3人の書評も読み比べて、1番読みたいと思った作品に投票お待ちしております。


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