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noteをこのタイミングでこのテーマで始めたことについて

ちなみに、

このタイミング: 2020年6月

このテーマ: 人種問題

ですがな。


ご存知の通り現在アメリカはコロナウィルスの流行が未だ完全に終息したとはとても言えない状態のまま、各地で5月25日にミネソタ州ミネアポリスで起きた警官による無抵抗の黒人殺人事件に対する抗議活動が始まり全国的にかなり荒れた状態になっています。当地のトップもこの事態を収拾する術がなく被害の多い各方面に悪態をついては火に油を注いでいる状態で、今のアメリカはとても世界的に褒められた国とは言えないでしょう。

今のこの状態にいたったまでにはアメリカが1776年の建国以前から抱える一連の問題があります。それはアメリカ先住民の搾取虐殺に始まり国家単位で行われてきた奴隷貿易から現在にいたるまでの400年以上にもわたる人種差別です。アメリカ人・人民の歴史は今のところ人種問題・差別に始終してると言っても過言ではありません。この辺は実はアメリカ国内でも義務教育の中で正しく歴史として教えきれていないことが多いのですが、わたしはアメリカでHBCUと呼ばれる在籍生徒が黒人99%の歴史的黒人優勢大学に通っていたので必修でこの部分はかなり時間をかけて学ぶ機会がありました(そこ狙ってその大学いったんだけどね)。

[*その時に使っていたとても役に立った教科書はHoward Zinn著のPeople's History of the United Statesというものですが、なんと今見たら無料PDFがありました >>> https://mvlindsey.files.wordpress.com/2015/08/peoples-history-zinn-1980.pdf

、、、が、

日本語版はこちら >>> https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4750320552/ref=dp_olp_used_mbc?ie=UTF8&condition=used

高い~!なんか、ゴメン。]

それでわたしもその時の知識や普段アメリカで生活していてアジア人の自分やさらに中東系やアフリカ系その他もろもろに対する差別を目の当たりにしなくてはいけない事実から体系的に確立された人種差別というものを構造的にも理解するわけです。日本ではわたしは海軍基地の近くに住み昼はいわゆる外資系の会社に勤め、昼も夜も外国の方たちと多く接触していましたしアメリカ人の友達も人種問わずたくさんいました。それでも日本にいたときは何となくモヤモヤと ”人種差別ってイマイチ良くないな…” と思っていただけでした。黒人の友達が何か人種差別っぽいこと言われたらその相手に、”てめー今何つった?!”って言って最悪の場合ちょっと荒いケンカする程度ですw(わたしの友達が色々証言するよね、この辺はw)。それが今となって ”人種差別だーーーーーーーいっっっ嫌い!最低だ。ケッ” になってしまったのは元々納得のいってなかった現象の上にこの人種差別の体系を理解したからです。でも人種差別の体系に構造的理論があるとはいえ差別自体には個人感情も当然含まれるのでこの人種差別の禍中には実は知らずに差別をしている自分や他の被差別者も含まれています。これに加えて厄介なのがそもそも”人種差別をしていないと思ってる”人たちなんです。わたしがなぜ日本語でこの差別という重いテーマについて書こうと思ったのか、がここです。

ここまでグローバルに開かれた世の中でインターネットは世界の情報を瞬時に伝えることに成功していますが、日本はまだまだ日本に住んでる以上(わたしが日本にいた時のような、今思えばちょっと特殊な環境でなければ) ”日本人以外” と関わる機会が少ないでしょう。瞬時に伝えられた英語のニュースをそのまま理解できる人もまだまだ多くはありません。だからと言ってコンビニのレジにいる肌の色の違う店員のや、レストランの厨房で働いている外国生まれの人たちの真のバックグラウンドを知らずに”日本人ではないから”と冷たい言葉をかけるのはあまりにも井の中の蛙すぎないでしょうか?世の中にはいろんな人がいるって2020年の今知らないですみますか?何かものを作り上げたりことを成すのに国籍や肌の色ってそもそも関係ある?

わたしの知り合いには外国人の配偶者との間にいわゆる”ハーフ”と呼ばれる子供を持つ人たちが少なくありません。親戚や学生の頃一緒に遊んだ仲間たちにもハーフがいます。でも日本では日本で生まれ育ってる彼らを純粋な日本人とは別枠で扱うことがわたしの知っている日本の中ではまだまだ平均的な考え方です。一緒に遊んでるときはそんなこと意識しないのに、一旦社会を絡めてしまうとなぜそんな隔たりができてしまうんだろう?そのハーフや外国生まれやそもそも外国人に社会通念とやらが無意識に当てはめている、この”別枠”とは何なのか?それこそがみんなが人種差別だと思っていない人種差別です。ハーフだから持ち上げたり、ハーフだから日本人じゃないしと言ったり、彼は見た目が違うから、とかね。そしてまたこういうのに対して、”でもそれは人種差別ではなくて…” ってのもよく聞きます。

わかりやすく単刀直入に言おう。人種差別と指摘されたことに対し、”でも”で返す人、95+%無意識に人種差別している人です。これはアメリカでも白人に多く、日本にいる”日本人”の中にも非常に多い。いわゆる生きていく中で自分が優遇されていることに気づいていない人たちです。いや、わたしも日本にいたとき ”でもそこはさぁ…” なんて言ってたかもしれない。猛省。しかしそれだけ人種差別には知識を持って立ち向かうしかないんです。

もう一つ言う。人種差別は差別されてる側にされないようにこうしろだああしろだ無責任に言って解決は絶対にしない。努力して学歴をつけて見返してやれ、なんてのは個人に対するアドバイスではあるかもしれないが、社会全体を蝕んでる人種問題を解決するものでは一切ない。むしろ格差を生むだけということ。ほかの人種がしなくていいその余計な”努力”を特定の人種に課す社会、それが人種差別社会なんだよ。つまり人種差別はする側と社会全体が変わらないとなくならないのだ。

これについてアメリカは差別と闘ってる歴史もあります。1964年の公民権法施行以来人種差別がなくなるまでには程遠いように見えるアメリカ国内でも、人々の人種に対する意識はいい意味でも悪い意味でもかなり高い。このことに関してはアメリカは日本から見たら先輩です。だから今回わたしは人種差別と闘っている真っただ中のアメリカからいわゆるメインストリームメディアや政治家の言ってることではなく、一般的な市民寄りのセレブとか、それこそ一般の人々が今この大きな問題に対してどう感じているか、日本から手の届きにくいそんなところを拾って訳してみんなに伝えていこうと思いました。あと、日本でメディアが日本語に訳して伝えている情報には実はものすごく偏りがあって、それに憤りを感じているのも理由の一つです。なんならこの ”情報の偏り” のおかげで日本に住む友達と意見が合わず気まずくなることもあるんですよ?だから日本に知られていないニュースなんかも頑張って訳していこうかなと思っています。

あとアメリカで高等教育を受けてしまったんで、得た知識は少なからず社会に還元しろと嫌というほど刷り込まれてるので、これはわたしができる社会への貢献の一つかな?なので今後これを読んでくれてる日本のコミュニティが賛同してくれるととても意義があるわけです!

わたしの意図はこうです。今回の残忍な警察官による無抵抗の黒人殺害事件で、アメリカ以外の国、ドイツ・イギリス・ニュージーランドなども抗議活動を広げ声をあげています。これが人種差別大国アメリカの外的脅威になってることは間違いないのです。だからわたしも日本にアメリカの現状を伝えて日本人の人種差別に対する意識を高めてほしい。それもまたアメリカ社会から人種差別に変革が起きる一因となるはずです。その過程で日本の中でも人種差別撤廃の道がちゃくちゃくと続いてく…だと?!そんなのうまく行きすぎ~と考えるかどうかはあなた次第。でも人種差別って人が持って生まれたものではなくて社会が生み出しているいわゆる伝染病なのです。だからコロナと一緒で皆が協力して根絶のために立ち向かえばなくなります。これはわたしが保証する。

長くなりましたが(まだまだ言いたいこと書き足りないけど!残りは追々日々のnoteにて!)、以上の理由からこのnote立ち上げに至りました。わたしが訳したものを見てアメリカの人種問題を取り巻く惨状に脅威を与えるだけでなく日本に存在する在日外国人問題や同和問題などを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

*なお、こちらのnoteの趣旨を理解していただいて寄稿していただける方や、”これ訳して~!”っていう依頼なんかも大歓迎です!*

2020年の揺れるNYから
[著者の]らてより!


[著者注1: ちなみにこの記事ではわたしの考えをいっぱい徒然ってますが、日々のnoteでは基本的に翻訳したものと翻訳した理由だけしか書かないつもりなんで、そっからどう皆さんが考えるかは皆さんにお任せします。人種問題解決の妨げになる ”でも…” を聞き入れるつもりもありませんのでよろぴこ!]

[著者注2: 只今グラフィックやらデータ視覚化などの勉強をしているので、ここ ::アメリカと世界から人種問題を見てみよう:: で使われている画像は全て当ページのオリジナルか、著作権を放棄された主にプロモーション目的の画像を使用して合成したものをオリジナルと画像として使用しています。個人使用の目的で右クリックでダウンロードしていただくのは一向にかまいませんが、もしこのページの主旨に反する目的で使用されているのを発見したら差し止めを要求することがあります。]

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