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両親以外の大人が育児に関わることで、子どもに「傾聴」できるようになる。

こんにちは〜honaです!毎日投稿中です。


今日は、両親以外の大人も関わって子どもを育てると良いと言われることには、「傾聴」も関係しているかもと思った話を残したいと思います。

核家族化が進む現代。「ワンオペ育児」と言う言葉が当たり前に聞こえるようになってしまうほど、育児に窮しているご家庭が少なくないように思います。

そもそもなぜ核家族化がこんなに進んでしまったのか。それは都市化と切り離せないのではないかと考えてます。

都市が発達してくると、田舎よりも都市で働く方が賃金が高く経済的に豊かなため、若い人材ほど都市へ人材が流出する。
親元を離れた若者たちが子供をもうけても、都市の便利さや華やかさを捨てられず、故郷に戻らずに都市で自分たちで育てていく。
この状態が続いていくことで、核家族が進んでいっているのかなと考えました。

しかしながら、そもそも人類の長い歴史の中で、これまで子供を父親と母親だけで育てると言う事は、特異なものであったのではないかと思います。
現代のように都市化が進む以前は、祖父母や地域の人々がもっと子供たちを共に見守り育てていく文化があったと思います。

私は今まで、そうした進化人類学の観点から、子供は父親と母親だけでなく、それ以外の家族や地域の人々と共に育てていくのが、我々人類にとって自然なことなんだと言うふうに理解していました。

今日、こんなことがありました。
子供たちと一緒にバスに乗りました。最寄り駅ではなく隣の駅まで行くバスで、同じような利用者が多いことから、割と混み合うバス。私たちは1番後ろの席に座ることができていました。
夏休みなので、私たちと同じように子供連れで乗ってくるお母さんがあと何組かいらっしゃいました。
そのうちの、1人の男の子が、自分が思った席に座ることができずに、少しぐずり始めました。結局お母さんと妹さんと同じ席に座ったのですが、その後もご機嫌斜めで、お母さんは「しょうがないでしょ、静かにしなさい!」とすこし強めの口調で接してらっしゃいました。

この様子を見ていて、やっぱり親や保育者が1人の状態で、子供が突然ぐずったり何かうまくいかないことがあったとき、しっかり話を聞いてあげる、心に寄り添ってあげると言うことは、すごく難しいなぁと感じました。

特にそれが、バスや電車の中といった公共の場だとなおさらで、周囲の目も気になるし、マナーを守らなきゃとプレッシャーもあるし、「なぜうちの子は静かにできないんだ」のようなネガティブな考えが湧いてしまうことがあると思います。

先日の記事でも少し取り上げた、草薙龍瞬さんの「反応しない練習」に「相手を判断するのではなく、相手を理解する」と言うエッセンスがありました。
そのエッセンスとよく似ている、「傾聴」という考え方。とても有名な「7つの習慣」という書籍で提言されています。要は、相手に共感しながら自分の判断をせずに相手の話をしっかり聴くことですよね。

先日の記事では、相手が子供であっても、相手を判断するのではなく理解する心持ちが大人に必要ではないかと述べました。
「傾聴」についても同様で、上から目線になるわけでもなく、フラットな気持ちで子どもたちの思いを聞くことで、強く制することをしなくても彼らは落ち着いてくるはずと考えています。

要するに、大人1人でわけわからんちんの子どもの相手をすると、余裕がなくなり傾聴できなくなる。
それが、自分以外の家族や誰か第三者がいると、ある程度感情の爆発の抑止力になるし、その状況がすごく大変だと言うことを共有できる相手がいることで余裕が生まれ傾聴できるようになったり、自分をメタ認知できるようになったりする気がします。

例えば今日バスで出会った親子の場合。
もしも友達家族や祖父母の方が近くにいたのであれば、きっと大人から「〇〇くんどうしたんだろうね~」「大丈夫?」のような声掛けがあり、お母さんも大きな声で子供に接さずに、より少し優しくすることが出来るイメージが持てる気がします。

子育ては忍耐だとよく言われますが、大人同士でさえ相手のことを理解したり考えたり気遣ったりして必死なのに、それが子供相手だと相手はマジで本音と感情で大人に接してきますので、相対する大人側の苦労は計り知れないと思います。

子供の成長のことを思えば、子供に向き合うことが重要だと言う事はわかりますが、そうした余裕がない中で子どもに向き合う、特に「傾聴」のようなことをするのは、なかなか難しいかなと思います。

私も自分の子供に対して余裕がなくなって傾聴できない時なんてたくさんあります。そういう時に、誰か大人の人が近くにそばにいてくれたら、すごく気が楽になるなぁと思います。

だから、いまの私にできること。
育児中のママさんやパパさんなど子供と目の前で向き合っている方々に対して、尊敬の意を抱くとともに、私もその育児に何か役に立てないかなとアンテナを立てて、傾聴の手助けや、ママさんパパさんへも「傾聴」をすることを、これから意識してやっていきたいなと思いました。

そして、この先少しでも、子供とまっすぐ向き合う大人が増えたらいいなと思います。


では今日はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました!


hona

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