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4月第3週 今週の「本の話」 ベスト3!

3位★高見沢俊彦、恐るべし! 絶妙なセンスがクセになる幸せな小説――髙見澤俊彦『特撮家族』に寄せて

THE ALFEEの高見沢俊彦さん(※筆名は髙見澤俊彦)による小説第三弾『特撮家族』。バンドとしてプロデビューをめざす若者の恋と葛藤を描いた『音叉』で小説デビューを果たし、第二作『秘める恋、守る愛』では互いにすれ違う大人の恋愛を描きましたが、『特撮家族』は過去二作とも趣の違う、エンタメ度全開の家族小説になりました。連載中からこの作品を楽しみに読んでいたという大島真寿美さんが、いち早くレビューを寄せてくれました。


2位★「自分という人間にそこまで自信を 持てない」ジェーン・スーに語った “肩書きなし”の田中みな実とは

「素敵なあの人は、どうやってここまでたどり着いたんだろう?」

ジェーン・スーさんのそんな問いかけから始まった『週刊文春WOMAN』のインタビュー連載が『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』として書籍化されました。

本書の刊行を記念して、スーさんがお話を聞いた13人の女性の中から、田中みな実さんのパートを特別に公開しています。


1位★10周年を迎えた阿部智里「八咫烏シリーズ」のすべてが詰まったファンBOOKが堂々登場!

2012年、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞した阿部智里さんが、『烏に単は似合わない』から紡いできた、異世界ファンタジーはこれまでに合計11冊(本編9冊、外伝2冊)となり、累計190万部に迫る大人気作品へと成長しました。

シリーズ10周年を記念して発売された阿部智里「八咫烏シリーズ」ファンBOOKの読みどころをご紹介します!


●今週のポッドキャスト

【著者が語る】野本響子さんに聞いてみた!マレーシアから見た日本の「スゴくて」「ちゃんとした」ところ

『東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる』の著者、野本響子@mahisan8181さんが3年ぶりに一時帰国。羽田空港に降り立った瞬間から、日本がどの国とも違った”独自の進化”を遂げていて驚きの連続。空港の職員、レストランなどの店員さんの丁寧な対応、街中にあふれる注意アナウンス、広告、チラシなど……11年住んでいるマレーシアはもちろん、海外のどの国とも違う不思議な国・日本について語ります!


【著者が語る】内田舞さんに聞く『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』

ハーバード大学准教授で小児精神科医・脳科学者(脳神経科学者)の内田舞さんによる初の単著『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』(文春新書)が発売に! コロナ禍に妊婦としてワクチン啓発活動をする中で誹謗中傷を受けた経験から、炎上や社会の分断といった現象に処方箋を提示するとともに、アメリカに芽吹く変化のモメンタムの中に、社会を前に進めるヒントを見出し、希望を語ります。日本では耳なじみのない「ソーシャルジャスティス」という言葉ですが、このタイトルに込められた意味とは?


【オールの小部屋】阿部智里「八咫烏シリーズ」ファンBOOKには新情報&ビジュアルが超満載!

2023年4月19日発売となった『阿部智里「八咫烏シリーズ」ファンBOOK』。阿部智里さんの最新インタビューが巻頭に掲載され、今後の展望を自らお話されています。そして本邦初公開のビジュアルや、作者の阿部さんによる登場人物公開、Twitter「八咫烏の壺」@yatagarasu_abcの人気企画Q&Aなどなど……大充実の内容を編集部員が制作過程も含めてお話しします。


【5分で聴く♪文春新書】『負動産地獄 その相続は重荷です』(牧野知弘・著)

相続問題というと、資産を巡るバトルや相続税対策をイメージする人が多いかもしれませんが、今、親が遺した「いらない不動産」に子供が悩まされる新・相続問題が多発しています。戦後三世代が経過していく中、不動産に対する価値観が激変。これまでは相続財産の中でも価値が高いはずだった不動産が、誰も住む予定がなく、借り手も買い手も現れない「負動産」になっているのです。

文春新書『負動産地獄 その相続は重荷です』(牧野知弘・著)では、地方の実家、郊外ニュータウン一戸建て、マンションなど、不動産のプロが、「負の相続」にならないための解決策を提言します。(聞き手・前島篤志文春新書編集長)


【本の螺旋階段・特別編】直木賞の選評を読む!【前編】

片時も読書せずにはいられない秘密結社【本の螺旋階段】。今回は「オール讀物3・4月合併号」に掲載されている第168回直木賞の選評を精読していきます。そもそも文学賞とは何? 芥川賞と直木賞はどう違う? ――素朴な疑問から始まり、ついには選評を手がかりに、雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』の新たな可能性にも迫っていく前代未聞の選評読書会【前編】です。


【翻訳の部屋⑬】会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか

今まで、主流の言語学が重視してきたのは常に文法や単語の成り立ちだった。しかし、あなたが人と会話するときに、完全に文法通りの文章で話すことなどあるだろうか? 「あー」「いや」「はあ?」「え?」「で?」などなど、辞書には載らない言葉を繰り出しながら、すさまじいスピードで言葉のキャッチボールをしているのではないだろうか。

人間は文字より前に会話をはじめていた。現実の会話には、主流の言語学が軽視してきた本質的な何かがあるのではないか……本書『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』は、そんな言語学の「革命」を追うサイエンス本である。著者・ニック・エンフィールドをはじめとする会話研究者たちは、世界中の会話を録音し、辛抱強く分析してきた。それによって意外な事実が次々とわかってくる。

AIがまるで人間のように問いかけに答えてくる現代こそ、「会話」を考えることは「人間」を考えること。本書にはそのヒントが詰まっているのだ!


【話題作🎧試し聴き】辺見じゅん『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』/朗読・星祐樹

オーディオブックの話題作を少しだけ試し聴きしませんか? 辺見じゅんさんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」は、第二次世界大戦後の、ソ連のシベリア収容所で誇り高く生きた日本人の様子を描いた感動のノンフィクションです。映画化や漫画化もされ、近年注目を集める作品がオーディオブック化されました。


【5分で聴く♪文春新書】11人の考える日本人 吉田松陰から丸山眞男まで(片山杜秀・著)

迫りくるグローバル化の圧力に対して日本人はどう生きたらいいのか――幕末を生きた吉田松陰、福沢諭吉から、昭和の戦争に直面した小林秀雄、西田幾多郎、丸山眞男までの11人の思想家を紹介した『11人の考える日本 吉田松陰から丸山眞男まで』(文春新書)。この国が抱える根本的な問題を解決するためのヒントが詰まった本書について、前島篤志文春新書編集長が分かりやすく解説します。



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