『ともぐい』河崎秋子さん この本を読むと決めたのは安住紳一郎さんの「日曜天国」に著者が出演されたときの話がとても面白かったからです。 ところが冒頭を読んだら、あのラジオの楽しい雰囲気は微塵もなくて、自然と人との厳しい闘いを目の前に突きつけられました。 熊はまだ。 油断できません。
『ともぐい』河﨑秋子さん 最初は人と熊との対決がメインなのだろうと思いましたが、実際は人間との交流にページが割かれ、それが実に滋味深い。 だからこそ熊と対峙するシーンが鮮やかに立ち上がってくる。その迫力に胸を揺さぶられました。 人間は「正しい生き物」か? そう自問しつつ読了。
昨日は芥川賞直木賞が発表に。個人的には万城目学さんの受賞がうれしい!待ち会の写真に森見登美彦さんもいて、森見さんのブログに書かれていたお二人の直木賞にまつわる会話を思い出しました。このルートでも登れることを証明しましたね…! https://tomio.hatenablog.com/entry/2019/01/18/155025