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11月第4週 今週の「本の話」 ベスト3!

3位★一度その味を知るとおかわりしたくなる からだと心に沁み渡る瀬尾さんの言葉。 『そして、バトンは渡された』(瀬尾 まいこ)

2019年本屋大賞受賞作。2021年年間ベストセラー1位(文庫部門)。
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない〝父〟と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。

上白石萌音さんによる解説です。


2位★第2回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」候補作発表

第2回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」は、令和3年10月1日から令和4年9月30日に刊行された単行本の中から、北上次郎、瀧井朝世、吉田伸子の3氏の推薦をもとに、下記5作品を候補作として決定しました。受賞作については「本の話Web」で12月24日に速報を、「オール讀物」2023年2月号で詳細をお伝えします。


1位★奪われてはならないものについて 『自選作品集 鬼子母神』(山岸 凉子)

天才・山岸凉子が「毒親」を描く。思わず背筋を冷たい汗がつたう傑作短篇集。
その愛の正体は依存なのか、束縛なのか、嫉妬なのか──?
「毒親」という言葉が生まれる遥か以前から、山岸凉子は、「母と子」という永遠の闇を鮮烈に映し出す作品を描いていた。

角田光代さんによる解説です。


●今週のポッドキャスト

【本の螺旋階段⑤】一穂ミチ『光のとこにいてね』に涙、涙、涙……!

久しぶりにZoomで顔を合わせた謎の読書会結社【本の螺旋階段】。課題図書、一穂ミチさんの『光のとこにいてね』(文藝春秋)を読みながら思わず涙が――。


【オールの小部屋】本屋が選ぶ時代小説大賞は木下昌輝さん『孤剣の涯て』に決定!

「オール讀物」12月号は第12回本屋が選ぶ時代小説大賞の決定&発表号! 受賞作は木下昌輝さんの『孤剣の涯て』(文藝春秋)に決定しました。目利きの書店員さんが数々の名作を発掘してきた本賞の今年の注目点はどこに――。

さらに歴代受賞者の浅田次郎さん、澤田瞳子さん、川越宗一さんの座談会「歴史小説の愉しみ」では、写真撮影時の裏話が明かされ、永井紗耶子さんの新作「空の祈り」ではいま話題の国宝展に繋がるお話も。時代小説も唯川恵さん、坂井希瞳子さんの人気シリーズがますます絶好調です。


【文化の秋🍁SP③】阿部智里さんが今秋おすすめする博物館展示

阿部智里さんが最近訪れたという、国立歴史民族博物館での展示会についてお話を伺います。

今回はなんと特別ゲストとして『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』のコミカライズをされている漫画家の松崎夏未さんにも急遽ご参加いただいています!
八咫烏シリーズファンのみなさま、必聴の10分間。にぎやかなトークをぜひお楽しみください。


【作家の仕事場】有栖川有栖さんの自宅から2023年を占う!【第3弾】

ミステリ作家・有栖川有栖さんのご自宅から2022年をふりかえる企画の第3弾! 9月末に刊行された新著『濱地健三郎の呪える事件簿』(KADOKAWA)の話から、いよいよ2023年、待望の「国名シリーズ」新作の予告まで、のんびりとお届けします。


【オールの小部屋】林真理子さん、夢枕獏さん、万城目学さんら豪華読切が続々📕


「オール讀物」12月号には豪華な読切が続々登場。日大理事長に就任してますます多忙を極める林真理子さんは、『李王家の縁談』のスピンオフ「徳川慶喜家の嫁」を、夢枕獏さんは新シリーズをスタートさせました。万城目学さんの「六月のぶりぶりぎっちょう」は、長年の構想&京都取材を実らせた中編で一挙230枚の掲載。伊与原新さん得意の科学ものにもご注目ください。

さらに今号から天童新太さんの警察小説新連載「ジェンダー・クライム」がスタート!
今野敏さんの「タイペイアセット」、乃南アサさんの「緊立ち」と三者三様の警察小説の魅力も熱くお伝えします。


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