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「劇場版 呪術廻戦0」を三回見た話し
【この記事はネタバレを含みます!】
2021年12月24日に公開された「劇場版呪術廻戦0」を三回見た。それ以上でも、それ以下でもない。
一回目は公開日の24日、熊本駅前のアミュプラザ7階熊本ピカデリーで視聴した。目下の熊本駅前では、クリスマスマーケットが行われていた。僕は浮足立つ恋人たちの包囲網をかいくぐり、命からがら劇場へ辿り着いた。
映画は想像以上の大興奮の連続で、「映画館ではお静かに」という注意喚起を、これほど疎ましく思ったことはない。
二回目は大みそかに友人たちと。一人は原作ノータッチであったが、それでも十分楽しめたようで、映画自体の面白さを実感した。
三回目ともなると、ストーリーも登場人物の台詞もほぼ網羅しており、細かいところに目がいくようになる。
例えば、回想シーンの五条悟が飲んでいるコーヒーには、彼が甘党という設定の通りミルクが入っていて、隣の夏油傑のブラックコーヒーと見比べることができる。
また、映画版の主人公乙骨憂太と、夏油との戦闘において、乙骨渾身の黒閃は、夏油が間一髪のところで呪霊によって防いでいるなど、非常に細かい造りであることが確認できて、大変楽しめた。
あとは真希さんの「家の連中に吠え面かかせてやんだ!」というセリフの後に沸き起こる複雑な気持ち……。17巻読んでない人は早く読んで。地獄だから。地獄だから。大切なことなので云々。
何度見ても、覚醒した乙骨はかっこいいし、五条と夏油の掛け合いは胸が痛くなるし、ナナミンの黒閃カウントしちゃうし、ケニアのスパイスが気になる。
ミーハーであることは認めるが、それ以上に「オモシロイものはオモシロイのだよ」と声を大きくせずにはいられない。
呪術廻戦の魅力の一つは、登場人物たち一人一人の個性が「自立」しているところにある。まるで現実世界のように、同じようなキャラは存在しない。そして誰もが一癖抱えている。みんな違ってみんないい。
妹も熱狂的な呪術ファンの一人なのだが、彼女の友人が偽夏油のトレカを引き当てたとき、大喜びしている姿を見て大層複雑な気持ちになったそうな。
知らぬが仏とはよくいったものだが、真実を知った時、目の前の盧舎那仏が実は酒呑童子であったことに気付いた時の絶望を感じるにつけても合唱せずにはいられない。どうか幸あれ。
もしまだ見たことがない人がいるのであれば、公開が終わる前に是非見て欲しい。あれほど映画映えする作品もそう多くはないだろう。履修してない人は全巻貸すから。
4DX版が公開されるという話を耳にしたので、その時は四回目の刻印を記すのだろう。
個人的には、商店街での戦闘後、五条が現場を訪れた際に、夏油の残穢を感じ取ったシーンで、微かに夏油の香りが漂ってくるのではないかと期待している。
そんな変態的趣向を晒したところで末筆に変えさせていただきます。
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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
私フジカワは、呪術廻戦と芥見先生のさらなる発展を祈願しております。ちなみに推しは漏瑚です。
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