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みなさん、子育て支援,少子化対策のこと本気で考えてんの?

「出生数70万人割れ」が現実味を帯びてきたようです。実際にそうなったとしたら、そのうち(妊娠出来る)女性は半分の35万人程度。人数で言えば、小さな街ですね。という話をしても、そこから論議する場がないのでここに書き出すことにしました。

何の話かと言えば、国も子育て対策を打ち出して長い時間経ちましたがいまだに「どうすれば子どもを産むのか」議論ばかり聞きます。根幹が違うんだよね。

大事なのは「なぜ子どもを産まないのか」を、老若男女で真っ向から理解し考えることなんですよね。そこを改善しなきゃ、何もはじまらない。

今日は、みなさんが想像しやすいように我が家の暮らしを母親視点で語ります。身も蓋もない話です。

母親がしんどい

寝起きなのに体調不良が続きます。原因は明らかで「ワーママ」。ワーキングとマザーの掛け合わせによって蓄積疲労が取れず、毎日頭痛を抱えながら起きるんです。爽やかな朝なんていつから経験してないんだろう。

「今日は休日だしゆっくり起きよう」なんて、夢のまた夢。

朝から、洗濯畳んで、食事を作って、メイクして、自分は食べてもないけれど皿を洗って。その間も、既に「夜ご飯」「子どもの予定チェック」「今日が期限の提出物」のことで頭はフル回転。

ハッキリ言っておきましょう。起きる起きない、朝ごはん作る作らない、洗濯するしない、の選択肢がある人は生きる上での強者の証です。

とは言えそれらを「自分で選んだ道」と言う人もいます。そんな風に、少子化対策と「母親の責任」みたいなのを切り離して考えるから、出生数が減ったんです。

職場では、仕事をしながら、業者対応、スタッフ対応、発注のことで頭がいっぱい。そんなんだから、トイレに行く時間ももったいないと感じてしまう。めちゃ不健康。

そんな私の昼ごはんですか?
立ち食いです。

それだけ忙しい仕事の合間に、学校や児童相談所、支援機関からも電話が鳴り響く。電話の先の相手は常に穏やかなんです。喋りも内容もめちゃ丁寧でゆっくり。優しさとか配慮なのでしょう。けれど、その優しさが私にはツライ。いつも結論や本題まで遠いんです。時間がないの、お願いわかって。

自宅に帰っても「あー帰った〜」なんて開放感は一切なし。

食事作って、洗って、風呂入って、洗面、洗濯。ここまで来るとグッタリなのですが、日によってはここで「学校対応」や「残った仕事」「作りおき料理の下拵え」が入ります。

そんなんだから、生活必需品を揃えることもままならない。DMの返信すらできず、周囲の信用さえも失っていくのが手に取るようにわかります。

こんな暮らし、まとまった自分の時間が十数年持てない人生。裁量権のほとんどない世話役だけの暮らし。誰か憧れますかね。

それが母親なのか

「それが親というもの」「母親というもの」だと言う人もいます。

本当にそうなのかな。

男と同じくらいの時間働いて、男性を支えることが主流だった時代の女並みに家庭を整える。それが母親なの?それは、命をかけて命を産んだ女性に対し多く求めすぎではないでしょうか。

もしそうなのだとしたら、そのせいで「母親」になろうとする人が減っているとは考えられないでしょうか。

男性だって大変だ

ここまで書くと「男性」「父親」だって大変という言葉が飛んできそうです。もちろん、大変でしょう。わかってる。男性のみなさんが頑張ってるのは重々に知ってる。

けれど、言わせて欲しい。その大変さが「男性」「父親」という属性の中だけから発生しているものならば、共に手を取って声をあげ変化していきましょう。

けれど、違うの。「女性」「母親」の生きづらさは、この属性の中からだけ発生しているのです。分からないですか?分からないならもっと知って欲しい。

ハッキリ言っておくと

子育て支援がぬるい。ぬるいから、ワーママの生きづらさが理解されないまま時代だけが進んでる。

もちろん、包括的に見るといい方向には向かっていってることは多いのだけど、一方でこの国の課題解決に向けた変化は驚くほど時間がかかる。

どうでもいいことはあっという間に変化するのに、女性たちが抱えている問題は解消されず時間ばかりが流れる。その背景には、女性の声に耳を澄ます人があまりにも少ないからではないかな。

もっというと声は届いてるけれど、無視される感覚がある。それが届かないという事実より何百倍も悲しいんだよね。

あれこれ書きましたが、私も子どもは大事な存在。子どもがいるから頑張れる、というのも大きく頷ける。けれど、自分をとことん犠牲にし続けるには心的にも体的にも限界がある。ワーママをする意味を意味を問い続けないと前を向けない。

身も蓋もないけれど、私はそう思う。そして、正直今の日本はそういう国なのです。誰かの心に届くといいな。

いただいたサポートは、我が家の自閉症児2人のおやつか私の一息の休憩代に使わせてください。私もいつか、ひとり親や障害児育児にサポートできる側に回りたいです。