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恒例

毎月一回行う、深夜の読書会。今回のテーマは「春」。メンバーの方が参加者の方の本を紹介しつてくれています。

さて、私が選んだのは

本書は、チュニジアから始まったアラブの春とは何だったのかを、中東に住む、日本赤軍のリーダー重信房子の娘さん 重信メイさんが書いたもの。

断片的な報道で全体像が見えなかった中東世界を第三者的な視点で書いています。一見、民主化に向かうかに見えたものは、総じて改革派が負け、混迷していくのですが…その裏には、インターネットやアルジャジーラの動きが大きく。さらにアルジャジーラには資本を出しているカタールの都合が反映されています。

象徴的なのがリビアで、欧米メディアとアルジャジーラは実は内戦だったものを反カダフィ勢力の方に立ち革命のように報道します。

我々はアルジャジーラの報告を正しいと考えます。欧米もそのように扱います。しかし、その実は偏向報道というわけです。メディアリテラシーが必要な代名詞ともなりうるアラブの春 SNSやテレビを鵜呑みにせず、新聞や本といった冷静な分析をしっかり見る必要があることを教えくれています。

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