ガンメルダンスク

ガンメルダンスク、
デンマークの養命酒。
エチケットはロゴ、
GAMMEL DANSKを
V字に斜めに描き
手紙封印の赤い蝋、
シーリングワックスが
デンとど真ん中に
押されている。

頑固そうな酒の名と
エチケットが気に入り、
呑んでみるや苦い!
名前の意味は
古いデンマークだそう。
29種類のハーブや
スパイスのエキスを
抽出して作られている。
古さを感じる苦みである。

デンマーク人は
このリキュールを
朝の仕事の前や
狩りに行くときに
景気づけにぐいっと
呑むそうだ。
夜呑むときは
ビールと交互に
ちびちびとやるそう。

お奨めはトニック割り。
これなら多少の甘味も
加わっていいかも知れない。
しかし、ここはやはり
デンマーク式に
ビールをチェイサーにして
ストレートで
ぐいっとやってみたい。
肉体が健康になる気がする。

この酒、怪談作家の
雨宮淳司と戸神重明の
『恐怖箱 煉獄怪談』、
「狙われた娘」で
取り上げられている。
ショットグラスに
黒っぽい液体が注がれる。
呑めば怪異が始まる。
ガンメルダンスクとは
そんな酒なのである。