唱歌「冬景色」

朝のラジオ体操が終わり

公園の周囲を散歩すると

歌声が聞こえてきた。

体操後に有志が残り

皆で歌を歌っているのだ。


歌は「冬景色」だった。

♬ さ霧消ゆる 湊江の

舟に白し朝の霜

ただ水鳥の声はして

いまだ覚めず岸の家 ♬


陽が昇るのが遅くなり

秋から冬に季節は移ろう。

寒さが増してきて

大正時代の唱歌を

歌いたくなったのだ。


老いた男女の歌声。

ハモることはなく

ユニゾンで歌うが、

3拍子の綺麗な曲だから

公園にやさしく響く。


僕も一緒に歌いたくなった。