強風が怖い

那須の山の家に来てみたら

松の大きな枝が折れて

庭にどすんと落ちていた。

枝の長さは5m以上あり、

そのままでは持ち出せない。

のこぎりで主枝以外を切り、

ほぼ丸太にして運び捨てた。


この家を建てて25年経つが

これほど長い生木が折れて

落ちていたことはなかった。

このところ日本全国あちこちで

未曾有の災害がもたらされて

これまでにない暴風雨だったと

ご老人があきれ果てたりする。


この家も留守の間にそうした

暴暴雨が訪れたのかも知れない。

しかし台風がやって来ても

こんなことはなかっただけに

かなりのショックだった。

この先どれほどの災害があるのか。

松や樅の大木が倒れるかも知れない。


そんな不安を口にしていたら、

昨日は夕方から強風が吹き荒れた。

空は雲のある青空であったのに

風が囂々と鳴り響き恐ろしい。

木々は右に左にと大きく揺れ、

今にも倒れかからんばかり。

家の屋根に倒れたらペちゃんこだ。


風の強さは風力階級で表される。

軽風ならば秒速2m前後だけど、

強風なら秒速15mくらいになり、

暴風ともなれば秒速30mにもなる。

こうなったら歩くのも大変だし、

トラックが横転するかも知れないし、

船だって転覆するかも知れない。


松の長い枝が折れたときは

それくらいの風力だったのだろう。

昨日の囂々と鳴った風は

強風か大強風だったのだろうか。

雨をともなわない風なのに

こうも不安をかき立てるとは、

「くわばらくわばら」である。