子供たちの掃除
外国の子供たちが
日本の小学校を見て、
驚くことがあるそうです。
なんで日本の子供たちは
自分たちで教室を
掃除をするのかと。
それはお釈迦様の弟
チューラパンタカの
逸話がもとになっています。
チューラパンタカは
頭が悪いと周りの人から
笑われていました。
兄はあれほど賢いのに
何で弟は愚かなのかと。
弟は悩み悲しんでいました。
そんな弟の様子を
お釈迦様がご覧になり、
ほうきを渡しました。
「塵を払わん、垢を除かん」
そう唱えながら掃除をしなさい。
チューラパンタカは毎日毎日、
言われるままに掃除しました。
何年もそうしているうちに
あることに気付きます。
どんなに掃除をしても
明くる日には塵や垢がある。
塵や垢はなくならないのだと。
「私の心の塵と一緒だ。
掃いても掃いても
塵がなくならないように
心の塵もなくならない。
でも掃き続けることが
大事なことなのだ。
それこそが学びなのだ。
悩んでなどいないで
学び続けることだ」
このことから掃除をすれば
学びを得られることとなり、
それがお寺の小僧たちの
修業のひとつとなった。
寺が寺子屋となって
子供たちは掃除をすることになり、
それが習慣となって学校での
掃除が当たり前になったのです。