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人は馬を水飲み場に連れて行くことは出来ても飲ませることは出来ない。

人間は未来が決まっているものだと思いたくない。自分が行動することで未来が変わると思いたい。自分が世界に影響を与えることを夢見る。自分が(あるいは人間が)周囲に変化をもたらすことができると信じている。


裏返すと、何も変化を与えられなかったときは、自分に力がないからだと落ち込む。



でも、そんなことはない。ちっぽけな人間ひとりができることなんて少ない。人間は生まれた時からある程度は決められている。国籍、土地、性別、家庭環境、幼少期の友達、性質、先天的特徴。これらは全部決まっている。それと比較すれば、自分の力で変えられることなんて、本当に小さなことだ。沢山勉強しても、良い会社に入っても、親は変えられないし、身体的特徴だって変えられない。広い視野で見ると、小さいものだ。


それでも、人間が本人の努力次第で周囲に影響を与えると、人間を買いかぶるほど、思い込めば思い込むほど、それができなかったときに絶望する。

肩の力を抜いて、いい意味で身の程をしっかりとわきまえて、自分の器を見直すことで、ゆっくり生きられる。

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