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レジリエンスを育む

レジリエンスを育む

この本を読みました。

下手にまとめると誤解を招きそうなので、まずは引用します。

(以下「訳者あとがき」より引用)

ケイン氏とテレール博士は、早期トラウマや発達性トラウマに取り組む際、非言語の潜在記憶や初期の愛着の手続記憶に焦点を当てている。両氏が用いるソマティックなアプローチの根底には、ステファン・ポージェス博士の「ポリヴェーガル理論」がある。「ポリヴェーガル理論」では、神経系が系統発生的発達を遂げていることに着目しており、両氏は愛着形成の段階的発展と「ポリヴェーガル理論」を融合させ、愛着を新たな視点から論じている。そして、心身の症状や問題を愛着の形成不全という視点から理解し、それらを包括的に改善することを目指して、神経系の再構築の具体的な手掛かりを与えたことは、本書の大きな功績と言えるだろう。両氏の取り組みでは、「ポリヴェーガル理論」をもとに、自己調整とレジリエンスの基礎を形成している神経基盤を整え、神経系の柔軟さを高めることを目指している。

(中略)

…両氏は、今まで、「不定愁訴」「気のせい」「甘えている」「怠け病」などと言われてきた原因不明の身体症状、「発達障害」とみなされてきた様々な特徴、「反抗的」「反社会的」「挑戦的」などと言われてきた子どもや青少年の行動の問題、「うつ」や「引きこもり」といった気分の問題、さらには様々な急性、慢性の身体症状を、「ポリヴェーガル理論」の視点から再度検討しなおし、そこに「発達性トラウマ」という新たな評価軸を導入し、愛着の形成不全と神経系のゆがんだ発達という共通の原因を探り当てていることは、人類の幸福追求における偉大な発見である。

(中略)

一方、本書では、こうした状態を改善し、神経系を整え「レジリエンス」を育む具体的な方法が、懇切丁寧に概説されている。適切な治療を施し、「レジリエンス」を獲得していった人の人生は、より優しく、より慈愛と英知に満ちたものとなっていく。臨床家は、人生を変え、社会を変え、地球を変えていくのである。

(引用ここまで)

ごめんなさい、用語を解説するには能力が不足しています。

これは、前に記事を書いた「ポリヴェーガル理論入門」の続きで読みました。

さらに理解が深まるからおすすめよ~、と、お友達のセラピストさん(彼女もHSPです)が紹介してくれました。



自分の言葉で説明できるようになるには、まだまだ勉強が必要ですが、

私が本能的に選んだ手法、ブレインジムが役に立った理由が分かりました。

カバーの内側に書かれていた印象的な言葉

「古い地図が間違っているかどうかを問う必要はない。

新しい地図のほうが、人生を探求する時に役に立つ、

新しい選択肢を提供してくれるのだ。」

読者の方で、何か染みついた「まずい」行動パターンがあると感じている方は、

「変わらなきゃ」と自分をせき立てて、思うようにできない自分を責めるよりは、


あのとき生き延びられた自分を褒め称えてください。

その時は最善の選択でした。

身体に染みついたパターンを新しい、もっとこれから役立つパターンに変えるには、然るべき手順があります。

(私が提供できると言うわけではありませんが)

気長に、自分に優しくまいりましょう。


私がとても励まされた「明日にかける橋」

サイモン&ガーファンクルの名曲です。

美しい韻律と人を励ます優しい歌詞

なるほど、時を超えて歌い継がれるわけですね。


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