エマニュエル・パユ(フルート)とアレッシオ・バックス(ピアノ)_2023年9月28日
9月28日に、エマニュエル・パユ(フルート)とアレッシオ・バックス(ピアノ)の演奏会に行ってきました。
実はこの日は、首をねん挫した翌日で、ようやく動けるようになったばかりでした。コルセットを外すのも何となく怖く、温め過ぎないように注意をしてシャワーを浴びると、一歩一歩そっと足を運びながら王子ホールに向かいました。
でも、行ってよかった!
初めて聴く、フルーティストのソロ演奏会がエマニュエル・パユであることは、幸運だったと思います。
「フルートって、こんなに情景が豊かに浮かぶ。美しい楽器だったのか」。
パユの音楽を聴きながら、驚きにも似た感動を覚えました。
1曲目の「バクリ:フルートとピアノのためのソナタ 第3番 Op.156」
では、まるで夜の高台から、月に照らされた海を眺めているようでした。
いろいろな思い出が浮かんでは消えていく。
2曲目の「フランク/パユ編:ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ イ長調)」は、魂の記憶が呼び起こされるような演奏で。まるで、生まれ変わっていくときのようだと感じました。
人生はすでに安らかに開かれている。
そんな気持ちになったのです。
ヴァルリンフィルの主席フルーティストであるパユの演奏は、彼自身が音楽なのだと伝わるものでした。
■プログラム
バクリ:フルートとピアノのためのソナタ 第3番 Op.156
フランク/パユ編:ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ イ長調)
C.シューマン:3つのロマンス Op.22 (原曲:ヴァイオリンのための)
メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q26)
<アンコール>
J.S.バッハ:ルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030 第2楽章:Largo e dolce
https://note.com/hommaayako/m/m7aa722ae8434
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