見出し画像

風呂あがりといつか行く道

服だけでなくバスタオルにも1軍と2軍っていませんか?ふわふわ度合いや大きさなどで。

貰い物や買った時期の違いなどで、かつて我が家のバスタオルは多国籍軍だった。風呂あがり、ぱっと手に取った一番上にあったタオルがちょい薄めのやつとか、バサバサ気味のものだと、ほんのちょっとだけテンションが下がる。

そんな生活を長く続けてきた。

あるとき、「これテレビで見て使ったらフワフワなの!」という強いプッシュにより、義実家からの荷物にバスタオルというには少し小さめのタオルが入っていた。
目の覚めるような黄緑と、サイズ感をのぞけば、確かに何度洗濯乾燥機にかけてもふわっふわ。気持ちいい。なにこの見た目は好みじゃないのに悔しいわ!的なかんじ...(ごめんなさい)

その後意を決して、バスタオルをふわふわかつ気に入った色と大きさのもので、一気に入れ替えることにした。こうなると、決めねばならぬのは古タオルの運命である。まだ使えるものを捨てるとか、まだ新しい貰いものを切り刻んで使い捨て雑巾にするのは気が引ける。しかしスペースは有限だ。

逡巡しつつ、何気なく「古タオル」で検索したところ、動物保護施設や介護施設では、古タオルを非常に重宝しており、常時寄付を受け付けている施設がたくさんあることを知った。タオルたちの運命は決まった。

着払いで良いという単純な理由で、ある施設に決めた。オムツ交換のときに使うんだって。

それから何度か、古タオルを寄付しては新しいタオルに入れ替えてきた。しばらくすると、いつもお礼のハガキを頂いた。恐縮しきりである。着払いなのに。

今年に入り、外出の自粛状況下で、たいへん不足している状況であること、また手指の消毒剤も歓迎との文言を見て、タオルとともに、家にあった未開封の手指の消毒剤を忍ばせた。すると、忘れた頃に、手書きで丁寧なお礼の言葉が書かれたハガキを頂いた。貴重な品をありがとうございます、職員で喜んでいます、そういった事が書いてあった。

家にあっただけだし。着払いだし。鼻の奥がツンとした。

それから再度、収納を見直したのをきっかけにタオルを送ることにした。そこでうっかり、着払いでと言ったつもりが発払いにしてしまった。窓口で「はっ!」となったが、コミュ障なので「やっぱり着払いで」の一言が言えず、1000円と少しの送料を払って送り出した。

夫には「着払いなんだっけ?なんか悪いよねー」と言われて「そうだよね~」と涼しい顔をして、「間違った。。」と内心うじうじした。みみっちい。みみっち過ぎる。いいではないかそのくらい。

目下、ハガキになんと書かれるか気になっている。場合によっては、次回から着払いにはしづらいぞ、むむむ・・・(いやそれでもいいんだけど)

担当者さま、経費削減で、ハガキなしでいいですよ。


***

<今のお気に入りタオル>

毎日、洗濯乾燥機にかけてるけど出すたびふわっふわ。夏に庭で水遊びをしに友達親子が来た時や、遠方から親が来た際、「フワフワだ!」と絶賛されました。毛羽立ちも気にならない。




この記事が参加している募集

サポートいただいたぶんは、サポートに使います。あなたのおすすめも、教えてください!