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38.内向型人間が人見知りを戦略的に軽減している方法



今も人見知りの自分

人見知りは本来子供がするもの

人見知りというのは子供がするものであって、大人の人見知りは無いと聞いたことがあります

厚生労働省の保育所保育指針解説書では、おおむね1歳3ヶ月~2歳頃まで続くことがあると記載されています

思ったよりも人見知りは早めに終わっていること驚きました
「人見知りで…」と言える状態の年齢の人見知りは本来の人見知りとは少し違うのかもしれません

ここでの人見知りは、大人の人見知りとして、
初対面の人や、慣れない状況で、緊張しやすく、自分を表現するのが苦手な大人のことを前提に、述べていきたいと思います

自分自身、大人の人見知りを軽減出来てはいるのですが、
今も大人の人見知りを完全には克服していません

また後述しますが、ある条件下で人見知り状態を発生します
そうなった時に、内向型の自分が、戦略的にどのように人見知り状態を軽減しているか、書いていきたいと思います

内向型な人、初対面の人と話すのが苦手な人、慣れない場所で緊張してしまうと感じる人の参考になれば幸いです

また、かなり理詰めで、戦略的に対処をする方法の為、
理系的なやり方が苦手な人には合っていないかもしれません

自分に合う方法の参考として見て頂ければ幸いです

そもそも自分の思う人見知りは本当に人見知りなのか?

問題提議

大人の人見知りに関して、問題提議をしたいことが1つあります

誰とでも気軽に話せる人を観察した事はあるでしょうか?

そういった人を観察したり、実際に話を聞いてみると、
ただ自分の感じたことを口にしているだけで、あまり考えていなかったり、
さほど内容の無い話や、同じような話を繰り返していると感じます

もし、これまで対人恐怖の方が先走ってしまい、人を観察する余裕の無かった方はぜひ、人間観察をされてみて下さい

詳しい話題は少し違えど、グループ化すると、
女性であれば、
ゴシップ、恋愛、夫婦、子供、美味しい or おしゃれなお店やアイテムの共有、感情の共有

男性であれば、
自分は男性ではない為、全ては分かりませんが、聞いている限り、趣味の話、趣味関連のグッズのスペックの話、仕事、偶に恋愛や夫婦の話
をしている人が多い印象です

逆に、人見知りと自分のことを言っている人の話を聞いていると、
なぜそうなのか、何が良いのか、どんな興味を持ったのか等、
非常に情報量が多く、内容の濃い話をしている傾向があると、
個人的には感じています

ハードルをあげているだけでは?

大人の人見知りは本来存在しないと言われているように、
本人は上手く話せなくて、人見知りと言っているけれども、
そこには会話は上手に、面白ろ可笑しく、内容のある話をしなければならないと、
必要以上に自分のハードルを上げていないでしょうか?

自分が話せないといけないと思っているレベルはとても高度ではないでしょうか?

自分が想定しているレベルで話せている人が周囲にいるでしょうか?

話が上手で有名になっているお笑い芸人、経営者、公演家等、
話す/伝えるプロフェッショナルな人達と比べていないでしょうか?

例えるならば、趣味で友達と野球をしているだけなのに、
プロ野球選手を見て、自分は野球が全然できないと悲観し、
野球が出来ないと思い込んでいないでしょうか?

自分の場合、上記の様な間違った思い込みをしていて、
人見知りの症状を発症していました

もし、同じ様な症状を抱えていらっしゃる方がいれば、ぜひ間違った思い込みはまず第一に捨てて下さい

プロ野球選手になれるかどうかは、センス等も必要ですが、
それでもプロ野球選手も最初は友達との草野野球から始めています
レジェンド大谷翔平選手も然りです

人見知りを発症する状況

日本で過ごしていて、日本語でコミュニケーションを25年ほどしていると、以下方法で人見知りが軽減し、
自分は人見知りを克服したと思っていました

でも、日本を出て、違う文化圏、英語のコミュニケーションになると、
以前発症していた人見知りを再発しました

人見知りを克服したと思っていたのに、再発した現状と過去を振り返り、
何が原因で、どういう状況で、人見知りを克服しているのか、共通項があると感じました

根本的な原因としては、“人が怖い”という感情を持っている事だと思います

怖いと感じる要因として、
・嫌われるのが怖い(いじめられたり、傷付けられた経験がある)
・変な言動をしたくない(目立つことで嫌な思いをし、傷付いた経験がある)
・繊細

自分の場合、大きくこの3つが原因となっています
上手く話せず、集団の中で、冷ややかな目線を向けられ、怖かった経験があったり、
上手く話せないことを強く指摘されたり、馬鹿にされたり、
相手の求める言葉を言わなくて、怒られた経験があったり、
目立ったことで、目を付けられて、批判を浴びたり、
上手く話せる様に頑張って話していても、文法ミスや言葉尻を取られ、どう話して良いのかわからなくなったり、
人が怖いと感じるきっかけになったことが沢山あります

他に引っ掛かっていることがあれば、ぜひコメントで共有して貰えると嬉しいです

また、そうした恐怖心から、以下の様な条件下で、人見知りを発症しています
各条件下別に、どのように人見知りを対処しているか、後述します

1.自分自信が上手く言語が使えない × 聞き手の言動がわからない時

意思表示が満足にできず、相手がどのような人かわからない時、
自分の拙い対応を受けた相手がどういう対応をするのかわからず怖い、
失言してしまい、相手を怒らせ、痛みを与えられるのではないか怖い、
仮に勘違いさせてしまった時に、リカバリーできる自分の言語力が無い、
相手が感情的で、1度怒らせると、リカバリーする隙すら無い、
そんな恐怖から初対面の相手に人見知りを発症しています

2.話し相手が感情的で、せっかちに人の話を聞く相手の時

自分は、話したい事が沢山あったり、わからない所がわからず、
自分の考えを簡潔に話せない時があります
また、内容について議論をしたり、正しく伝える為に、あえて順を追って話をすることがあります

そのせいで話が少し長くなってしまうことがあります

相手がせっかちに人の話を聞く人だと、このような話し方をすると、
「何が言いたいのかわからない、結論から話せ」、「言い方が回りくどい」といった、強く指摘される事がこれまで何度もありました

相手に時間が無い事もあると思いますので、手短に話を聞きたいと思う事自体は否定しませんが、
仮にそう思ったとしても、話し手への伝え方は、もう少し配慮した言い方はあると思います
また、初めから手短に聞きたい、5分しか時間が無い、急いでいると、
自分から要求を伝えることもなく、
相手の話が自分の想定よりも長いと、怒るというのは理不尽以外何物でもありません

人の話を途中で遮って、高圧的な言い方をする相手に対しては、
過去の経験から、上手く話せないと怒られるかもしれないと、
萎縮してしまうことがあり、人見知りを発症することがあります

具体的な対処法

何とか編み出した対処法ですが、あくまで自分のやり方です
ご自身に合ったやり方を見つけるようにして下さい

少しでも参考になれば幸いです

大前提

上手く話せなくても、伝われば別に良いやと開き直る

伝えたいことを伝わるという本来の目的に立ち返り、その目的さえ達成されれば良いと開き直る

自分の好きな動画の1つである
ロケット開発をしている植松努さんを例にして説明します

内容はとても良く、何度も見返すほど大好きなのですが、
正直、自分が思い描く"話し上手"ではないと個人的には思います

けれども、まっすぐ伝えようとする姿勢、伝えたいことをわかりやすい言葉で話すことで、
人柄が伝わったり、理解しやすく、心動かされるものがありました

話上手でないと、自分の話を聞いてもらえない、人の心を動かせないと、
つい自分の苦手な部分へ意識が向いてしまうと思うのですが、
人とのコミュニケーションで自分は何を1番にしたいのかを思い返すと、
伝える事、そして相手のことを知る事です

その為の手段である“話す”という行為が、たとえ上手く行かなくても、
自分の想いを伝える、自分を知ってもらうという本来の目的が達成できればあとは何にでも良しと、
気楽でいる様、自分に言い聞かせることで、
人前で話したり、初対面の人と話すハードルはかなり下がりました

条件1に対する打ち手

条件1.自分自身が上手く言語を使えない × 聞き手の言動がわからない時

打ち手1.言語を上手に使える様に練習/勉強する
なかなかすぐに結果が出ないと、苦しいのですが、
ある程度の基本練習は、やはり避けられないです

元々初対面の相手と話をすることが苦手な場合、対面の人と話をする練習だけでは、
ハードルがとても高く、練習することすら苦痛になることがあるかと思います

対面での練習以外にもっと簡単にできる以下の様な方法を行っています

・ラジオやpodcast等、音声のやり取りを聞く
 ⇒良い言い回し、リアクションを真似る
・テレビや映画、ニュースのやり取り等、実際に話している場面を観察する
 ⇒良い言い回し、リアクション、身振り手振りを真似る
・上記コンテンツや周りの会話の内容を聞き、会話をパターン化する
 ⇒こういうシチュエーションではこう答える等
  パターンの持ち札を増やす為に色んなコンテンツを読む、聞く
  だいたい2~3パターンを」使いまわしておけば問題なし
・本、漫画、ネットニュース等、文章を読む

パターン化できると、それとなく初対面の相手と会話ができるようになり、
何を言っていいかわからず、どもってしまうということは減らせます

1番ハードルの高い色んな人と話してみるということができると、
自分に合う人を探すチャンスが増えます
話が合いそうな相手とは、パターン化した頭の使わない話しではなく、
深く話をして、長くお付き合いをすることができます

最初のパターン集めが少し辛いですが、半年~1年間程度、継続すれば、
これまでの人と話す苦しみから解放することが出来ます

打ち手2.AIと会話する
上記でインプットばかりしていても、なかなか素早い返しが出来ず、人見知りが軽減しないこともあります
会話では、聞いた内容の概要を理解し、素早い応答が必要になります

その際有効なのが、AIとの会話です
ChatGPT等、自分は音声入力で話す様にし、可能であればAIの回答を音声読み上げ行い、対話をしている様な練習をして話す練習をします

これにより、口から言葉を出す練習に繋がり、咄嗟に何を言って良いかわからないという事を避ける事ができます

噓のような話ですが、口から出す練習をしていると、だんだん無意識に口が動くようになります

打ち手3.人間観察をする
コミュニケーションをする上で、洞察力が見につくと強力な武器になります
相手はどういうタイプかがわかって来ると、
打ち手1で蓄えたパターン化した会話からその相手に会いそうな会話をすれば、それとなく初対面の相手とも会話ができます

具体的には、
・SNSやYoutube等で、色んな人を覗いてみる
・街行く人を観察してみる
・ポケモンに遭遇する感覚で、マッチングアプリを使ったり、
 接客業をしてみて、とりあえず色んな人と話してみる
 ⇒大体会話がパターン化され、似たような会話をしている事に気付きます
  また、ある程度、人のパターン化もできる事に気が付きます

条件2に対する打ち手

条件2.話し相手が感情的で、せっかちに人の話を聞く相手の時

打ち手1.いつも通り話してみて、急かされた際は結論だけ話す

急かされた場合は、決して自分の話し方が悪いのでは無く、
相手がそういった話し方を好むだけと思い、
焦らず言われた通りに結論だけ話すようする

勝手に向こうから理由やら聞いてくるため、それに応じて答えれば良く、
せっかちな相手に丁寧な話し方を無理にしなくて良い
力を抜く

無礼な相手に、あまり誠実で、丁寧な対応をしすぎなくて良い

そもそも

打ち手1.口頭のコミュニケーションの機会を減らす

どうしても話すのが苦手であれば、話す機会をなるべく減らして、
自分の得意を生かすというのも1つの手だと思います

・文字ベースでやり取りする
・話すのが得意な人に任せる
・落ち着いて話せる人と交流し、おしゃべりな人は避ける

上手く話せず、仮に誰かから責められても、
怒って来た相手が、人それぞれ苦手な事がある事すらを知らない視野の狭い人と、心の中だけで軽蔑し、
自分を責めず、伝えるという本来の目的を見失わないことを意識するようにしています

また、若者は電話対応が苦手という記事を見かけたり、自分以上に話すのが苦手な人が自分の周りにはいます

テキストでのやり取りに慣れており、口頭でのやり取りが苦手な世代が今後増えてくるとなれば、
電話では無く、チャットでコミュニケーションを取ることが主流になる事も無きにしも非ずだと思います

瞬発的に上手く話せなくても、文字や、少し遅いぺーしでも、
しっかりと相手の話を聞いてコミュニケーションが取れば何も問題ありません

打ち手2.正しく話す場面を限定する

英語を話す様になってから気付いたのですが、日本語でも同様に、
文法や言い回し、敬語等、正しい表現を使う事に意識が行ったり、
前提条件や制約条件を説明して、正しく伝わる様に意識が行ったり、
仕事や人前で話をする際に、注意を払っていたことに気が付きました

そのせいで、どう話そうか考えながら話すことで、
とっさに言葉が出て来なかったり、
どう話していいのかわからなかったり、
瞬発的なコミュニケーションに出遅れ、
人見知りに繋がっていることに気が付きました

言葉に対して、どうやら完璧主義だったようです

子供の頃、母親は言葉遣いにとても厳しかったです
そのきつい指摘と、内向型の深く考える性質、繊細さが合わさり、
考え過ぎて、自分は上手く話せなくなっていました

もちろん仕事など、場面や立場によって正しく話さなければいけない時はあると思います

けれども、日常会話にそういった正しい文法、表現、言い回しを使わなければ、
という思い込みや、完璧主義を、取り払う事がまずは重要なのかなと思います

いつも力を入れて話すのではなく、
力を入れる必要がある場面を限定すれば、
普段の会話であまり疲弊しなくて済むと感じています

打ち手3.挨拶と笑顔でカバーする

日本を出てすぐの頃、英語が全く聞き取れず、そのせいで話す事が出来ませんでした
けれども、目が合った時に、挨拶をする、笑顔を作るというのは、
言葉を話せなくても強力なカバーになります

話せなくても、挨拶と笑顔だけ心掛けていれば、
話すのが苦手なのだなと、相手が好意的に接してくれる事が多かったり、
分かりやすい言葉に言い換えたり、ゆっくり話してもらいやすくなります

そうやって初めは会話を始め、少しずつ相手への安心感も生まれれば、
怖くて話せないというのは、克服しやすくなります

話すのが苦手だからこそ、挨拶と笑顔だけは、しっかりする様に心がけるようにしています

そうして、最初の会話さえ乗り切れば、後は丁寧に人に接する姿勢が、
信頼に繋がり、話をしやすくなります

余談

笑い話

この記事を書いている今日も、人見知りを発症しました

現在、秋から冬の季節の変わり目の為、家の庭に落ち葉が大量落ちています

掃除の為に、熊手が欲しいのですが、なかなか見つけられていません
そんな中、散歩の途中、ご近所さんがプラスチック製の熊手の様なものを持っていいました
どこで買えるのか聞きたかったのですが、
変な事言ったらどうしよう、相手の言っていること聞き取れるかな等、色々考えてしまい、
人見知りを発症し、話しかけられませんでした(´;ω;`)

歩きながら、話しかければ良かったとか、色々考えていたのですが、
明日また勇気を出して話しかけてみようと思い、
自分の中では、笑い話に変換しています

こう思えるようになっただけで、自分の人見知りに対して、自分を責める気持ちも薄れ、
次回また挑戦しようと思えるチャレンジ精神へ繋がっています

小さすぎる1歩ですが、
同じ内向型で、人見知りで過去自責が止まらなかった人間が、
今では人見知り状態を楽しみながら海外で生活しているということを知ってもらえたら幸いです(笑)

良い方法があれば、ぜひ共有をお願いします
皆さまの貴重な時間を頂いて、精読頂きありがとうございました

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