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デザインの観点から垣間見たCES2023

前のnoteにも書いたのですが、1月から新しい仕事を始め、早速1月5日から9日まで急遽ラスベガスに行っていました。正式に入社して2日後のことです。

毎日歩き回っていたので、ホテルに帰ってくる時には記憶が飛ぶほどクタクタだったのですが、CESやSXSWのような海外の展示市は密かに憧れだったので、念願が叶ったのは嬉しかったです。

だいぶ日が経っていますが、個人的に気になったものたちについて書いてみます。

今まで見たことないレベルの映像がお出迎え

事前のリサーチで、LGが毎年豪華な展示をするらしいという情報を得ていたので、ミーハーながら行ってみました。特に宇宙の映像が吸い込まれそうで、クオリティがサイズを完全に凌駕していたように思います。

写真では全然伝わらないインパクト。現代技術の限界…。


今あるものの「穴」を突く製品たち

正直「超画期的!こんなの見たことない!」みたいなものは、なかったのだけれども、面白いなと思うのものは、既存の医療現場や日常生活の中で見過ごしやすい「穴」を、今ある技術で解決しているものたち。

健康診断がおろそかになりがちな中で、尿だけで自分の健康レベルを測れるアプリ+装置Vivoo

AIやメタバースなどの流行りに乗っている製品も多くて、正直私も見てるだけで「すごーい」とキャッキャしていたのですが、その技術でどんな世界を描きたいかが明確な企画や製品は、よく見るとわかってきます。デザインの観点から見た時、ただ使ってほしい人に使いやすいだけでなく、その人が置かれている心の中や周りまでどこまで想像できているのか、それを使ってどう生活が変わるのかを開発者たちは見ているのか。いろいろなブースで話を聞く中で、その製品が生まれた背景を聞いているのが一番楽しかったです。

嗅覚も触覚もデジタルで伝えられる時代に

今デジタルで視覚的なデザインや音楽などは日常的にやり取りできるけれども、今回は「匂い」もSNSで共有できるアプリも見てきました。

OVR Technology

使うためにはやり取りするユーザー同士がヘッドセットを持っていないといけないため、普及するのには時間かかりそうです。けれども、「フローラル系」「柑橘系」などいろいろな種類の匂いを好きな配分で調合することで、伝えたい嗅覚をオリジナルで作って、映像と合わせて送れる仕組みはすごいなと思います。今後、デジタル上で匂いも触覚もデザインできる時代になるかも?

Dot Incorporation

あとは、点字が必要な視覚障害者向けに、パソコンやスマホアプリの情報を目の前の点字版に映し出す技術もあって、これは人の生活をより良くするものだなあと感動していました。

今回CESに行ったことで、新しいテクノロジーを解釈したり、理解するときの解像度が変わった気がします。いい経験できてよかったです。
あとは2Dのデザインに加えて3DやARなど体験を作るデザインも求められるようになっているように感じました。全く範疇外ですが、勉強頑張ってみようかな…(震え声)

写真は個人的シュールさNo.1の、ヒュンダイブースにいた謎の動くロボット。


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