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夫が入院している妻が考えていること①

そもそもなぜ夫は入院しているのかというと、4月28日の10時頃、私が健康診断が終わって「さあ~ご飯食べるぞ」ってお店でオーダーを済ませたタイミングで電話が鳴った。
夫から「車で事故った」という連絡だった。電信柱にぶつかった自損事故で、歩行者を巻き込んだりもせず、夫も怪我もなく、場所を聞いて迎えに行くと伝えた。とりあえず急いでオーダーした定食は平らげた。ちょっと奮発してミニから揚げを付けたのに、ゆっくり食べたかった。だが腹が減っては戦ができぬ。

ちょうど現場に着く5分くらい前に電話がなり、事故処理が終わったらしく、到着したタイミングも丁度良かった。
車はレッカーされていくので、一度夫が使用する社用車の点検などでお世話になっている自動車工場に寄ってという話になり、夫を車に乗せてよくよく話を聞くと、こっちの方が大問題だった。

何故なら事故った原因は、一時的な意識の消失だというのだ。電信柱にどーんとぶつかって意識を取り戻したという。まあ医学的には迷走神経の反射だとか割とよくある話らしいが、ググってみると案の定「不整脈」も原因の一つとなるらしい。
昨年2月、夫は劇症型ウイルス性心筋炎という病気で危うく死ぬとこだった。ウイルスによって心臓の筋肉が炎症を起こし、致死性不整脈(心臓が止まるような不整脈)で、外付けのペースメーカーを付けられ、3日ほどICUに入っていた。回復は順調だったが、お医者さんには「将来何か心臓に起きた時に一気に悪化する可能性が高いよ」と言われていた。

かかりつけの内科に電話するも、留守電になってしまい、どうやら今日は休診のよう。仕方ないので前回心筋炎でとても世話になった大きい病院へ電話する。まだ外来の受付時間内だったので来てもいいよと言ってもらえ、夫をそのまま病院まで送った。この時点では「検査で2~3日くらい入院になるかもな~」ぐらいの気持ちだった。

病院の入口まで夫を送って、私は仕事に戻った。月末の金曜日、片付けなきゃいけない仕事は山積みだ。しかし無情にも午後1時半頃病院から電話がくる「夫さん、脈が遅くなる病気で、奥様病院に来ていただきたいんですけど」とのこと。慌てて今やらなきゃいけない仕事だけ何とか算段し、娘2号のお迎えと夕飯を母に頼み「さあいくぞ」となったところで、お久しぶりのメーカーの営業さんが来社。相手できるのがあいにく私だけしかいない。ほどほどに話を聞いてさようならして、前回病院で死ぬほど待った経験から、飲み物3本、文庫本5冊、お茶菓子をちょっぱやで準備し、何とか病院に3時過ぎに到着。病棟へ行くと、早速看護師さんに看護計画にサインするよう求められる。病名欄には「高度房室ブロック」と書いてある。サインして「先生から説明ありますので、お待ちくださいね~」と言われる。ここで1~2時間はざらに待たされるのは前回の経験から覚悟済。

「高度房室ブロック」…心臓では洞結節という部分から、心筋を動かすための電気信号が送られているが、その電気信号がどこかでブロックされてしまい、心筋が動かなくなる病気だそう…って、また心臓止まっちゃう系かよ!
この後、外付けのペースメーカーを付けられ車いすの夫と同席して、先生の説明を聞くと「断線」という言葉を使っていたが言いえて妙だと感心した。
まあとりあえずペースメーカーを付けないと死んじゃうので、5月2日にペースメーカーを付ける手術をします。上手くいけばそこから1週間ぐらいで退院ねと言われた。
事故はおそらく心臓から血液が送りだせなくて、脳が一過性の虚血状態になり、意識を失ったのだろうという推論。社用車はリースだし、車だけで済んでよかった。
そして夫の命が助かったのは良かった。あのまま事故現場から夫を家に連れ帰っていたら死んでいたかもしれん。

しかし!元々今年のGWは、私の仕事が平日だけで終わらんので、仕事するから娘たちのフォローよろしく!という話だったのに!どうするんだ!私の仕事!
夫が入院なんてしている時に仕事なんてと思う人もいるかもしれないけど、夫がこういう風に体に不安があるなら、余計私の仕事大事ですよね!

②に続く

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