良心(Conscience)の備忘録

良心ある人として生きたい。 若い人に良き日本を残したい。 阿久悠さんはこう言い遺した。…

良心(Conscience)の備忘録

良心ある人として生きたい。 若い人に良き日本を残したい。 阿久悠さんはこう言い遺した。「日本と日本人はもう少し美しい筈だと盛んに思う。こんなものですよと諦めずに美しい日本と日本人を探す」これが私の道しるべ。 徒然に思うことを書くだけのnote。誰かに何かが届けばうれしいです。

最近の記事

20241010-02 世界記録保持者川相昌弘さんの本

高校の授業も、大学受験勉強も、大学の授業も、新卒入社時の研修中だってろくに聞こえた経験がない。だから人から学んだという記憶が薄い。今の流行でもある「独学」という便利な言葉もないころから独学をしてきた。ってか、独学を強いられてきた。 もちろん大切なことは板書されるし、私には友達という存在がいた。必要最低限の情報はそこで入手できたが、それが全てだった。世の中の深い教えや言葉たちに触れる機会を自ら手放していた。幼すぎた。 お前が聞こえないことから逃げ回っていたころに、まわりの人

    • 20241010-01 内田順三さんの本のこと

      おはようございます。今日もよい一日を。 noteを書く人ならご存知のとおり、こんなことばがグレーアウトされたライティングのページが迎えてくれる。朝早く、もぞもぞと起き出してパソコンに向かう私には、こんなさりげない気持ちが届く。「おはよう。お互いによい一日にしよう。」自然に心のなかで語りかける。誰に対してなんだかと思うと、いろんな人の顔が思い浮かぶ。 畑違いの世界に生きる人の言葉を知ることが好きだ。それもバズっている人ではなく、無名だけど届く言葉を持った人。そこに学びの本質

      • 20241009-02 国会中継と生字幕

        怖い。 私が担当するならもしかしたら逃げ出したくなるくらいに怖くなるんじゃないか。そう生字幕のこと。 国会。しかもこれから衆院選を迎える前の大切な党首討論。生字幕で提供してくれるありがたさとともに、ご担当者の気持ちを思うと感謝と応援の気持ちが自然にわきました。 中継が終わる最後のタイミングで、生字幕で提供されたこと。いくつか字幕化できない箇所があったこと。そんな説明表示がありました。 十分でした。ありがとうございました。そんなことを伝えたくてここに書いています。 確か

        • 20241009-01 道化師のソネット

          『翔べ イカロスの翼』草鹿宏、一光社、1978 50年近く前の本。今も実家の本棚にちゃんとある。 さださん主演の映画になる前に読んだ。同じ著者の『勇者に翼ありて』を先に読んだからだろう。試合中のけがで車椅子になった関学ファイターズのエースQBのノンフィクションだった。 聞こえないことでやらかした、たくさんの恥ずかしいことから逃げるように、恥ずかしい記憶を消すために本に救いを求めていたころ。恥ずかしいのは聞こえないことではなくて、そこから逃げることなんだとわかるには幼すぎた

        20241010-02 世界記録保持者川相昌弘さんの本

          20241008-02 陽のあたる教室(映画)

          もう30年も前の映画だ。前半導入部はそこからさらに30年前の設定だから、60年も前の世界から物語が始まる。率直にいうと前半部は退屈。 なぜこんな音楽映画を観てるのだろう?そんな訝しげな家人の視線に、聞こえない子どもができてからのストーリーが主題になるみたいだから、と言い訳説明。 実は、退屈な前半部にもいろんな伏線が散りばめられていて、それがクライマックスで見事なほどに回収される。だから安心して退屈さを味わうのがよいよというのが録画をしている人たちにむけたメッセージ。配信版

          20241008-02 陽のあたる教室(映画)

          20241008-01 人生はいつもちょっとだけ間に合わない

          昨日は尼崎の小林書店のことを書いた。それより前に書いた鳥取定有堂書店を取り上げた『町の本屋という物語』のレビューがAmazonにアップされたと連絡があった。ご興味があればそちらをどうぞ。大江戸線中井駅を出たところにある伊野尾書店という町の本屋さんにも触れています。 本屋さんの本のレビューが続いた。小林書店も定有堂書店も閉店したあとに知った。行きたかったなぁと思う。そしてそのたびに、是枝裕和監督の言葉を思い浮かべる。「人生はいつもちょっとだけ間に合わない」と。 この言葉を知

          20241008-01 人生はいつもちょっとだけ間に合わない

          20241007-01 あの日、小林書店で。

          ノンフィクション&ノベルと銘打たれているけど、それを超えた哲学書。 『喜嶋先生の静かな生活』森博嗣(2013、講談社)に通じるそっと心が揺さぶられ続ける良本。感想をAmazonのレビューに書いた。ここに書いてもいいんだけど、誰の目にも触れないからね。 https://amzn.asia/d/1lrASVB ってか、私が「備忘録」と称するのは、私が忘れないためのものであって、承認欲求を満たしたいがためのものではないという立ち位置を、自分に言い聞かせたい。 ここではそれ以

          20241007-01 あの日、小林書店で。

          20241006-01 鷲田清一先生のコラム

          朝からうれしいことがあった。 それは今朝の新聞のコラムが鷲田清一先生だったこと。鷲田先生の本には随分とお世話になってきた。お会いしたことはないけども。 私の本棚の数列は先生の本で占められている。ときどき、その本の背表紙が「読んで」とささやきかけてくれる。聞こえない耳にもちゃんと届くのがうれしい。読み始めると、そのうれしさが増し、思考が深まり、曰く言い難い思いに言語化のヒントを与えてくれる。これも一種のセレンディピティといえようか。 「鷲田です。鷹ではありません」そんな定

          20241006-01 鷲田清一先生のコラム