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20241009-02 国会中継と生字幕

怖い。
私が担当するならもしかしたら逃げ出したくなるくらいに怖くなるんじゃないか。そう生字幕のこと。

国会。しかもこれから衆院選を迎える前の大切な党首討論。生字幕で提供してくれるありがたさとともに、ご担当者の気持ちを思うと感謝と応援の気持ちが自然にわきました。

中継が終わる最後のタイミングで、生字幕で提供されたこと。いくつか字幕化できない箇所があったこと。そんな説明表示がありました。

十分でした。ありがとうございました。そんなことを伝えたくてここに書いています。

確かにいくつかの個所が、ひらがなになっていたり、おそらく政治・法律領域の固有名詞であろう箇所に「・・・」(よくわかりませんでした)があったけど、漢字の誤記なんか、90分近い時間中に、私が気づけたのは1か所のみ(名記→明記)。

原稿なしのライブの討論をここまで字幕化してくださることに感謝。

もしも、もっと良いものにするのであれば、NHKのイノベーションシステム(←と私が勝手に名付けた)である「ぴったり字幕」方式で放送しちゃえばよいだけのように思うのです。

※ぴったり字幕についてはこちらを。

https://www.nhk.or.jp/info-blog/633613.html


国会中継で30秒遅れの映像を流したところで誰も困りはしないでしょう。
そして何よりも、字幕を必要とする視聴者により正確な字幕を提供できるだけでなく、字幕化するご担当者の気持ちも救ってくれるはずなのです。そう、冒頭に書いた「怖さ」から。それだけでなく、すべてを表示してあげたいという字幕担当者の気持ちをも満たしてくれるのだろうと思うのです。

大学でパソコン通訳(授業の音声をその場で文字化する高等支援技術)を担当してくれた学生の言葉が思い出されます。

「他の学生が聴くのと同じタイミングで伝えてあげたい。そんな自分のライバルはAIです。AIよりも早く表示したいから家でも練習しまくっています。」

こんなあたたかい人の気持ちによって字幕は提供されています。そのスピードと正確さへの努力はいかがばかりか。そんな思いをもって、今日も字幕に助けられています。


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