あの頃私は、自分を天才だと思っていた
3日後に、私は3年ぶりに舞台に立つ。その劇中の主人公が「あのころ自分を天才だと思っていた。」というセリフを言う。
私が「役者」という夢を持ち始めたのは、中学1年生のころ。あの頃の私も、自分が天才だと思っていた。大した努力もしてないが、夢は叶うと信じていた。10年後の大きなステージに経つ自分ばかり想像して、明日のための努力をしていなかった。
私が自分は天才じゃないと初めて気づいたのは、高校1年生の時。当時演劇部に所属していた。他の高校の演劇部のルールはわからないが、私の高校では