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今や過去も見つめて、前を向く

なくしたものを数えるより、今ある幸せに目を向けて。

こういうメッセージの前半部分が苦手だと感じることがあります。
確かになくしたものは戻ってこないかもしれないけれど、「それを数える、そこを見つめることも大事にしたいな」と思ったりします。

「今あるもの」に目を向けた時、幸せを感じると同時に「過去に違う選択をしていたら、もっと幸せになれたのかもしれない」と欲張りに思うことがあったり。
そういう時は「今この一瞬を抱きしめる以外何もない」と、過去を振り返るのに抵抗する気持ちが湧いてきます。

人の心のゆれって、面白いものですね。
どっちなんだ、という話になるんですが「見つめられる余裕がある時に、なくしたものや過去を見つめてみればいいじゃない」と思います。
一昨日も書いたのですが、「わからないものをないものにしたくはない」んですよね。
過去を見つめるとか、失ったものを「失ったもの」として見つめるのは、エネルギーが必要なことだったりするので、見つめるのは余裕がある時でもいいと思います。
「今この一瞬を抱きしめる以外何もない」と思う時も、「過去の出来事」「なくしたものがあること」までも消し去ってしまうことはありません。

「前を向く」という表現にふれた時、皆さんはどういうイメージが浮かびますか?
「明るい未来を期待する」みたいに結構ポジティブなイメージが浮かぶ方もいるかもしれません。
僕はもう少しフラットに「生きていける」くらいのイメージが浮かびます。
今日も生きられる、明日も生きようと少しでも思える、そんな気持ちが「前を向く」ということ。
だから、未来を見ている時だけじゃなくて、今や過去を見ている時も「前を向いている」のだな、と思います。

あの時胸に刺さる程味わった 消えない後悔
ちゃんと飲み込んで生きてきたはずよ 出逢って別れた分
あたしだって前を向いてゆける

気付かれないように/aiko

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Rinfinity~食にたずさわる人の生き方~
料理人や農業従事者の方へのインタビュー記事を発信しています。
第7弾、名古屋の南インド食堂「チェケレ」の中島憲二さん・中島加珠子さんのインタビューが公開中です!!

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