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あるひと言に傷付いて

だらだらとSNSを見ていただけだったのに、パッと目が見開く記事を読んでしまいました。
それはいい意味ではなく、残念な気持ちになるもので。
記事の内容ではなく、ある一文からそう感じました。

「うちの子に限ってそんなことするはずが」
これは自分の子供を擁護する言葉ですが、そこには「そんなことをするのは、ああいう人だ」という色眼鏡があるのかもしれません。
色眼鏡はあちらこちらにかけられているのだな、と思います。

マジョリティとマイノリティに何でも二分にしてしまう考えはあまりに迂闊ではないか、とも思いますが、安全地帯にいる人には見えない景色もあるのだと思います。
その逆もあります。

自分が擁護したい理念に愛着が深すぎたといえる。

社交する人間/山崎正和

自分の視点に対し、皆が愛着を持つものなのかもしれません。
そして、愛着ある視点は色眼鏡となっていくのかもしれません。

視野を広げたい、と聞きますが、どれだけ視野を広げても世界の全てを知ることはないでしょう。
視野を広げることなんて無意味だ、と言いたいわけではありません。
果てしなく広い視野を持つ人でも、その視野では捉えられない景色を映し出す人が他にいる、ということです。

自分の視点に愛着を持っていい。
でも、他の視点があることを覚えておきたいです。
視野を広げようとしてもいい。
でも、その拡大にやけになるよりも「自分には獲得できない視点があること」を忘れたくはないです。
わからなくていい。
わからないものをないものにしたくはないです。

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