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住職のありがたいお話

一昨日、歯が抜ける夢を見た。
はじめてではない。
前は全部抜け落ちてしまったが、一昨日は数本ポロポロと抜けた。
痛々しい感じはないのだが、気持ちのいい夢ではない。

そんな夢を見た日の午後、仕事でお寺へ行った。
座禅を組んで、深呼吸をひたすら30回くらい。
呼吸って、当たり前にできているつもりだけど、難しい。
息を全部吐き切って、空気を吸い込み、全身に行き渡らせる。
普段とは違う呼吸ができた気がする。
その後、一緒に行ったメンバーと住職の方とお話させていただいた。

見方を変えてみる

「何か聞きたいことない?」とフランクに問いかけてくれた住職に対し、歯が抜ける夢を見たことを話した。
「どんな風に抜けたの?」と聞いていただき、「子どもの歯が抜けるみたいな感じでした」と伝えると、「じゃあ、成長していくことを表しているのかもしれないね」と言ってくれた。
歯が抜ける夢は気持ちよくないし、検索してみるとネガティブなものが出てくる。
それを、見方を変えて、「成長」と表してくれた住職。
すっと気持ちが軽くなった。

恥ずかしいことなんて

一緒に行った方が、「仕事でのプレッシャーの乗り越え方」を住職に聞いていた。
初めてやることに対して、プレッシャーはどうしたって感じるもの。
でも、初めから完璧にできる人なんていない。
失敗するのは当たり前。
失敗は恥ずかしいことではないし、恥ずかしく感じたとしても、どんどんすればいい。

四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。

渋沢栄一の言葉も教えてくれた。

誓う

座禅を組みながら、「十善戒」というものを読んだ。
「不殺生」などの十の戒めだ。
住職は、

これをやるのはものすごく大変。
誰しも命をいただいて生きている。
誰しもこれらを破ったことがある。
でも、誓うというのが大事。
できなくても、そうあろうとするために誓う。

とおっしゃっていた。
誓うことのパワーを信じてみたいと思った。

豊かに生きていくために覚えておきたい4つのこと

座禅を組んだり、深呼吸をしたりする中で大事なのは、「まず、やってみること」とおっしゃっていた。
疑問を持たずに、素直な気持ちでやってみる。
疑問とか、やらない言い訳なんてものはどんどんと湧いてきてしまう。
そんな思考に邪魔されて動けなくなるより、無になって、やってみる。
「素直さ」が一つ。

二つ目は、「正直さ」
これは、自分の思ったこと、考えていることを表現するということ。
嘘や綺麗事ではないところに「正直さ」が滲むのだろう。

見方を変えてみることとも通ずる「明るさ」
嫌なこともある。
嫌な自分になってしまう時もある。
でも、できるだけ笑っていたい。

最後は、「目に見えないものを信じること」
住職は、二つの例をお話ししてくれた。
まずは、「目の前にあって近すぎて見えないもの」。
それは、空気。
確かに、空気はみることができない。
でも、ないと生きていけない。
そして、「大きすぎて見えないもの」。
それは、地球。
地球も見ることはできないけど、僕らは確かに地球で生きている。
目に見えないものがあって、生きている。

4つ。
覚えておきたい。

*

こんなお話ができて、とてもうれしかった。


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