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真夏のユートピア〜サウナピア〜【サウナリーマン日記第48話】

休日の早起きなんて苦手だ。

でも今日は平気。
軽く身支度をして家を飛び出した。
そんな連休の中日。


鈍行に揺られて約6時間。
新幹線で行くぐらいの距離にある
目的地に鈍行で3倍以上の
時間をかけるなんて信じられない。

そう思う読者の方もいるだろう。

東京から豊橋駅まで、新幹線だと
片道約9,000円。

青春18きっぷなら、約2,500円で
来れてしまいます。
もちろん時間に少し余裕があるのと
お財布に優しいからこのきっぷを
選んだ理由もある。

ただ在来線をひたすら乗り続ける
魅力もあるんだぜ。

都会のビルばかりの風景から、
自然が徐々に増えていく風景。

電車に乗り合わせる学生達の風景。

同じように見えても、同じじゃない
車窓からの風景。

これらを見ているだけで、いろんな人々の
人生に勝手に思いを馳せることができる。

もちろん長い旅やから、
Kindleを片手に読書もしていたけれど、
ぼぉーっとするだけでもいい気分転換
になる。

そしてやってきた、この街へ。
豊橋の街なみは前職での
出張以来なので、3年ぶりぐらい
だろうか。

「サウナを愛でたい」で
この施設が取り上げられてから
この日を待っていました。


この昭和ストロングサウナを
求めて、やってきました。

豊橋駅からバスでも行けるとのこと
だったが、はやる気持ちを抑えきれず
タクシーに飛び乗った。

優しい運転手さんにあたり、
世間話をしているうちに
すぐに目的地は見えてきた。

サウナピアさん。
平屋のワンフロアで庭のある
素敵な施設だ。


受付ではじめてであることを
告げると、丁寧に女性スタッフが説明
があった。

黄色いタオルが大垣サウナを
想起させる。
ワクワクするぜ。

ガウンに着替え、
館内をうろついたあと、浴場へ。
テレビでみたまんまの清潔感溢れる
スペースでした。

身を清め、ウォータークーラーで
水分補給。

サウナ室に入ると、大谷翔平選手の
偉業がテレビで報じられていました。
いい記念日にやってこられたな。

優に20人は入れるであろう、
3段型のサウナでした。
まさに「ストロング」がふさわしい。

天井に近い温度計は、120°を
指していた。
ここでの香りとサウナストーブも
大垣サウナに行った日のことを
思いだす。



ここ最近は連日でサウナに入っているせいか、
発汗の勢いが半端ない。

意外と下段で過ごす先輩サウナーが
多いことに気がつく。
みんな高校野球を見ているんだね。

灼熱のグラウンドでプレーする選手たちと
その倍以上の温度の室内で、野球観戦する
おじ様。
なかなか面白いコントラスト。

人が集中している下段をかいくぐり、
サウナパンツを脱皮し、水風呂へ。

浴槽は、3種類あった。

水風呂はぬるめのバイブラ含めて
2種類。
しっかり足を伸ばして、クールダウン。
さすがストロングサウナ。

両手、両足の先端が一気に冷えていく
感覚がたまらない。

すぐに外気浴スペースへ。

外気浴は緑に囲まれた完全屋外。
お金持ちのお友達のお庭に来たようだ。
今すぐにでも大人数でBBQができるスペース。
こんなに緑に囲まれての外気浴は
はじめてだ。

リクライニングチェアもしっかり完備。
日照のボリュームほど、熱さは
感じることなく、フワフワ過ごす。
今日はこれのためだけに来たのだから、
時間を忘れたっていいだろう。

ふと庭の真ん中にあるテーブルに
目をやる。

誰かが日焼け止めを忘れていったのかと
思ったら、施設側から用意された
虫除けスプレーだった。
ひたすら頭を空っぽにして、
ぼぉーっとしよう。

気がついたらあっという間の3セット。
食事、休憩を挟んで追加の3セット。

平均年齢高めの利用客もマナーの
素晴らしい方ばかり。

浴場の男性スタッフもとにかくテキパキ
していて、備品の補充•周りの点検含め
「自然に」流れていた。

素晴らしい施設だ。
はるばるやってきたからかも
しれませんが、ユートピア感を
しっかり満喫できた。

私にとっての真夏のユートピアが
そこにはあった。

ありがとう、サウナピア。

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