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以信代慧の人間論ノート

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現時点版「以信代慧の人間論」要素メモ

現時点版「以信代慧の人間論」要素メモ

■問題意識○ふたつの仮想論敵──俗流合理主義と反知性主義
○知ることと信じること(大乗非仏説論、御遺文偽書問題、天動説・地動説、「信じていればコロナには罹らない」)
○「慧に堪えざる」人間像と現代社会
○「信を以て慧に代ふ」「信は慧の因」の可能性の探究

■探求の範囲○日蓮聖人御遺文の範囲
○天台教学
○その他の仏教(倶舎論、テーラワーダ、龍樹etc.)
○仏教以外の宗教
○その他の学問分野(心理

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「占い」「開運」商法の問題

「占い」「開運」商法の問題

 国民生活センター(国セン)は、消費生活トラブルに関する相談や商品テストなどを行う独立行政法人だ。悪質商法や製品事故などのホットな情報を報道発表しており、ニュースを通じて私たちは意識せずとも国センの情報に接している筈だ。

 その国センが新たに発表したのが、占いサイトに関する注意喚起だ。下の画像をクリックすると国センの当該情報に飛ぶので、是非詳細PDFまでご一読いただきたい。

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恋愛と信心

恋愛と信心

 昨日まで、信心という人の心の働きを巡る若き日の思考と経験の記録として、メールマガジンの過去ログを転載した。【注:現在は非公開】

 あれから20年。相応に歳を取り、また、住職として僧侶の道に復帰をした。少なくとも月に二回、定例祭の場で檀信徒に向けて御法話を行っている。

 法華経寺は島根の片田舎の小さなお寺だが、信行の道場として半世紀にわたり法燈を護ってきた。檀信徒向け御法話は信心を共にする人に

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以信代慧のこと

以信代慧のこと

 このnoteは、僧侶として、しかし気負わずに、「人間」についてあれこれ書こうと思っている。

 それでもひとつ、記事執筆の目的がある。将来まとめたい『以信代慧の人間論──科学と宗教、智慧と信仰』に関連する着想や読書記録だ。

 「以信代慧」は日蓮聖人『四信五品抄』に出てくる言葉で「信を以て慧に代う」と読み下す。「信じることが智慧の代わりになる」ということだ。

 仏教は「智慧の宗教」といわれる。

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