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北海道のタラで、鱈のローマ風を気軽に作る。

明日は節分。
待ちに待った春がやってきます。
太陽の光は春だけど、
北海道の2月初めはむちゃくちゃ寒い。写真は今頃の礼文島。きれいだけど寒い。

  
そんな今はまた、鱈の白子がぷるぷるとおいしい季節でです。 鍋や汁物や天ぷらやムニエルにします。
卵はこんにゃくと甘じょっぱく煮るのがお約束の冬おかず。 
身はといえば、鱈ちり鍋なんていいですねー。

けれどわたしは、2月になると鱈のローマ風を作りたくなります。
トマトの赤やレーズンの甘ずっぱさに季節を先取りしている気持ちになります。

道新1月鱈1 (2)

 作り方は、こうです。 

👉タラ200gに粗塩と砂糖を各小さじ1/2をまんべんなく振り、キッチンペーパーに包んで30分以上置いて脱水します。身がしまります。そして魚の臭いが弱ーくなります。塩味はつきますが、甘さはつきません。

👉その間にタマネギの準備をしましょう。
タマネギ1/2を繊維に沿って薄切りにしてフライパンに入れます。
レーズン大さじ1,オリーブオイル大さじ1,大さじ3も加え、蓋をして中火にかけます。水がなくなるまで蒸し煮にしてください。

👉水がなくなれば自動的に炒めに入ります。タマネギが茶色になるまで炒めたら、取り出してください。

👉タラに小麦粉をまぶします。ムニエルを作る感じです。

👉フライパンをキッチンペーパーで拭いてからオリーブオイル大さじ1を入れます。温めてタラを焼いてください。タマネギの甘さで焦げやすくなっていますからキッチンペーパーで拭き取ります。

👉タラが焼けたら取り出しておいたタマネギ+レーズンを戻し入れ、無塩トマトジュース100mlと松の実小さじ1を入れて、ジュースがソース状になるまで煮ます。コショウを振って出来上がりです。

イタリアのレシピでは、バカラ(干し鱈)を水で数日間戻して使います。
北海道にも「すきみ」という干し鱈があり、シチリアの先生には、北海道の「すきみ」で作りたいからバカラの料理を知りたいとリクエストして色々教えていただきました。
でもね、今はほぼなくなってしまいました(涙)。
京都の棒鱈料理の棒鱈も、北海道の北部から北前船で関西に運ばれました。

タマネギとレーズンの扱いと、トマトジュースを使ったところが簡単ポイントです。トマト缶じゃない分、軽めに仕上がります。

よかったら、お試しあれ~。

写真はローマのお惣菜やさんの、バカラのローマ風です。

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北海道新聞くらし欄への掲載レシピをリライトしました。



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