山口哲生(やまぐちてつお)

1963年生まれ。ファイナンシャル・プランナー(本物のお坊さんではありません) 生命保…

山口哲生(やまぐちてつお)

1963年生まれ。ファイナンシャル・プランナー(本物のお坊さんではありません) 生命保険に関わって28年。いまは業界を離れ、本音で保険の話ができるようになりました。 「他の救いに命をかけて歩む」菩薩のように、あなたに役立つ保険の話を書いていきます。

最近の記事

お金について「冒険物語」から学ぶこと ~桃太郎に足りないもの

冒険物語には、世代や時代を越えた普遍性がある。お金に関しても、冒険物語から学べることがある。それはあなたを応援してくれる「仲間」や「賢者」の存在である。そのような応援者は、どこにいるのだろう? ▶娘との会話 先日、娘と「ドラゴンクエスト3」のリメイク版発売の話題で盛り上がりました。私は大学生の頃、ファミコンでドラクエをやりこんだ世代なので、いまから楽しみです。娘が小さい頃は、いっしょにポケモンで遊びました。娘が大人になってからも、ゲームの話で盛り上がれるのは幸せなことです

    • 菩薩が毎日やっていること ~菩薩の"Perfect Days"

      菩薩の朝は忙しい(みなさんと同じです)。一日を楽しく、大切にいきるために、菩薩が毎朝やっていることを紹介します。映画「Perfect Days」とかぶせて、ちょっと格好よく書いてます(笑) ▶理想は「Perfect Days」 菩薩は「朝型人間」です。 「日が昇るのと同じタイミングで起き、日が沈んだら寝る」 それが私の理想です(イメージとしては、映画「Perfect Days」の役所広司さんのイメージです。まだご覧になっていない方には、ぜひ観てもらいたいです)。ただ、現代

      • 心中事件発生!(後編) ~菩薩がしたこと

        保険金の受取人がなくなった場合、「受取人の相続人」に権利が移る。相続人は複数存在することもあるので、特定をする必要があるが、その作業はお客様の責任である。心中事件に遭遇した菩薩がどのような対応をしたのか、そこから見えてくる保険金の持つ意味とは何なのかについて考える。 ▶前回の復習 ※前編はこちら→https://note.com/hokenbosatsu/n/nf3799ec3bc11 生命保険に入っていた息子さんがお母さまと「親子心中」をしました。保険の担当者である私

        • 心中事件発生!(前編)~どうする菩薩?

          生命保険の募集人にとって最も大事な仕事は、保険事故への対応です。では、実際に事故が起きたとき、募集人はどのような対応をするのでしょうか。菩薩が経験した事例を紹介します。 ▶保険で最も大切な仕事とは? ちょっとした、なぞかけをしましょう。 「生命保険の募集人*とかけて、消防士と解く」(*セールスマンのこと) 「その心は?」 「ほとんど平穏、でも、いざというときは全力対応」 生命保険の募集人にとって重要な仕事とはなんでしょう。 売り上げを上げること?いっぱい保険に入っても

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          私の保険遍歴(1)

          保険菩薩は、なぜ保険の世界に入ったのか。その遍歴をさぐるシリーズ。第一回は、生命保険との不幸な(?)出逢いについて、懺悔の念をこめて語ります。 ▶徒然草(保険版) 最近は、街中で保険ショップを見かけることも多くなりました。インターネット経由で保険に入ることは珍しくもなんともありません。生命保険に対するイメージも、昔とはだいぶ変わってきました。しかし、私が生命保険の仕事を始めた1996年当時、世間の生命保険に対するイメージは決してよいものではありませんでした。 そんな

          ほけんの壁(後編)

          「ほけんの壁」をへだてて、「こちら側の人」と「あちら側の人」に分かれる。保険は、「こちら側の人」の世界。そこでは、不思議なやりとりが行われている。のぞいてみよう。 ■壁のこちら側・あちら側 (前編はこちら ↓) https://note.com/hokenbosatsu/n/ne0d944444cf8 「ほけんの壁」の話を続けます。 「買いたいときに買えない、買いたくないときに買える」 それが「ほけんの壁」でした。 下の図をごらんください。 壁をはさんで、二つの

          ほけんの壁(前編)

          ▶緊張し、そして充実を感じる瞬間 「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。知識としてはよく知っていても、経験してみないとわからないことは、たしかに多いですね。生命保険の仕事でいえば、保険事故への対応、つまり保険金を受取人に支払うということが、その代表例です。お客様が病気で入院したり、亡くなったりというケースです。医療関係の方は別として、日常で何度も経験するようなことではありません。 生命保険の営業をしているとき、少し緊張する瞬間がありました。それは、保険に加入

          人生と確率

          ■日額5,000円の医療保険 「私は若いから、日額5,000円でいいですね」 赤ちゃんを抱っこしながら、上田優子さん(仮名)は私に言いました。 「わかりました」 私はそう答え、医療保険の申し込み手続きを始めました。 上田さんは25歳の新米ママさん。 お子さんが生まれたのを機に、ご主人の保険を考えたいというお話でした。 ご主人の保険については話がまとまり、優子さんの保険について相談する番です。そこで、優子さんから冒頭の発言がありました。当時の私は、保険の仕事を始めて、まだ

          情けは人のためならず 保険は自分のためならず

          ▶noteを始めたわけ 保険菩薩の山口です。はじめての投稿です。 なぜnoteを書くことにしたのか、そこから始めます。 1996年に生命保険の仕事をはじめました。最初の15年は営業、その後は営業以外のいろんなことをやりました。いまはフリーのファイナンシャル・プランナーとして、お客様の相談にのったり、保険業界の方にコンサルやアドバイスをしています。現在は業界から離れたところにいるので、制約なく、言いたいことが言える立場にあります。その立場を活かして、保険の話を中心に、私が

          情けは人のためならず 保険は自分のためならず