ひろ先生 子ども主体の保育改革

自園の保育に疑問を持ち、改革を始めて8年目になります。保育改革の軌跡や進め方、考え方を…

ひろ先生 子ども主体の保育改革

自園の保育に疑問を持ち、改革を始めて8年目になります。保育改革の軌跡や進め方、考え方を投稿していきます。 Instagramはフォロワー2000人達成しました! https://instagram.com/kyoutou.youtien

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  • 保育改革の軌跡

    保育では、子どもが主体となることが大切だと学び、園に就職しましたが、そこにあったのは、大人が主導の保育… それを変えた実体験をまとめました!

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子ども主体の保育へ ~保育者が実践できること~

保育の現場に入ると、本当にそれでいいの?と疑問を抱く方が多いと思います。 それはなぜか。 学んできたことと、 現場とのギャップが大きいからです。 養成校では、「子ども主体の保育」を学びますが、現場では、まだまだ「大人主導の保育」が行われている場合が多いです。 それを目の当たりにすると、「なんで、そうやっているんだろう?」と思いますよね。 片付けって、一斉にやるものなの? 製作って、同じものを作らないといけないの? 行事の練習って、そんなに必要? まだまだ、 沢

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    • 保育改革の軌跡 #8保護者への伝え方

      就職して7年目 園全体として保育改革に取り組んで4年目の年です。 この年は、昨年度の事例を通して、 保育者も保育が変わってきていることを 実感しているころでした。 そこで、製作帳という 毎月1回行う製作をやめました。 そして、保育の変化や重要性を文章で保護者に説明しました。 すると、 数人の保護者から質問が来て、 それに返事をするということがありました。 そこまでは良かったのですが、 参観の日に事件は起きました… 参観中に、あるクラスの子どもたちがほとんど、 他

      • 保育を楽しむ

        研修などでも耳にする 「保育を楽しむ」という言葉 私も本当に 大切だと思います。 でも… その楽しいって、 ただ、楽しく ・折り紙遊びをする ・鬼ごっこをする ・遊具で遊ぶ ってことではないです。 保育を楽しむって、 保育者が ただ単に「楽しむ」 訳ではありません。 では、何を楽しむのか… それは、 子どもたちの成長を喜ぶこと 学びを読み取ること 興味関心を深めること etc. そのようなことを 「楽しい」と感じることが必要です。 指示通りに子どもたちを

        • 砂いじり 注意するより

          保育を変える前は、 運動会の練習などで 待ち時間が多く、 園庭で保育者が 子どもたちに何かを 伝える時には 砂をいじる子がいました。 そうすると 砂をいじっちゃダメ と言われますね。 でも、 砂をいじるという行動は、 その子が 場に適応するために 考え出した行動です。 静かにしなくてはならない。 でも、話はつまらない… じゃあ、どうしようか。 砂 いじろう! 砂をいじらなくて良い 環境設定や時間設定が必要です。 大人が教えるという 一方的に聞かなくてはなら

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        子ども主体の保育へ ~保育者が実践できること~

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        • 保育改革の軌跡
          8本

        記事

          保育改革の軌跡 #7 大きな変化

          就職して6年目 園全体として保育改革に取り組んで3年目の年です。 この年は、保育の変化を1番実感できた年です。 教頭という役職をもらえたことが 大きな要因でした。 今までは役職がなく 保育改革を進めていても 職員をまとめるのに難しさがあっため、 役職を貰えるように 園長に頼み込み、 教頭という役職に就くことが出来ました。 役職に就いたから、 他の職員が 逆らえなくなったのか… そうなったわけではありません。 役職を貰ったからと言って 反対意見がなくなる訳では あり

          保育改革の軌跡 #7 大きな変化

          10の姿の読み取り

          幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を ご存じでしょうか? 小学校との接続で意識する姿です。 この姿には、10個の項目があります。 10の姿のリストは最後に載せますので、 参考にして下さい。 まずは、10の姿の読み取りで 大切なことです。 10の姿の読み取りで大切なこと ・全てが繋がり合っている ・到達目標ではない ・年長だけで現れるものではない 全てが繋がり合っている 例えば、電車が好きな子がいて、 電車を記録する遊びをしたとします。 この時の子どもの姿から

          保育改革の軌跡 #6 2度目の担任

          就職して5年目 園全体で改革を進めようと行動し始めてからは、2年目の頃です。 この年は、 もう一度担任を持ちました。 昨年は、園として保育改革を 進めて行こうと取り組み、写真を使った記録や、作品展が変わったことで、保育を変えていける兆しが見えていたころです。 ですが、やはり、自分でも実践を見せなくては保育が変わっていかないと感じ、保護者の方からの一言もあり、担任を持つことになりました。 この年は、1年目の後輩が副担任をすることになり、一緒に保育をしていくことになりまし

          保育改革の軌跡 #6 2度目の担任

          子どもは大人が思っているより、色々なことが出来る。 でも、大人が思っている「子どもにやってほしいこと」で評価してしまうから、本当の子どもの姿を見ることができない。 どんな保育にも、大人の願いがある。 それを押し付けない心持ちが必要。

          子どもは大人が思っているより、色々なことが出来る。 でも、大人が思っている「子どもにやってほしいこと」で評価してしまうから、本当の子どもの姿を見ることができない。 どんな保育にも、大人の願いがある。 それを押し付けない心持ちが必要。

          保育改革の軌跡 #5 園全体の改革へ

          担任時の取り組みをご紹介しましたが、 それらの取り組みは、誰にも認めらえることはありませんでした。 保護者からも、保育者からも… 私が大切だと思ったいたことが、 他の人から理解されないというのは、 悲しいものです… 担任をもって、1番難しかったことは、 「既存の保育」と「理想の保育」の両方を 意識しないといけないことでした。 私が目指す子ども主体の保育にしたくても、 どうしても、やり方などが決まっている既存の保育が 足かせとなって、思うようにできないのです。 担任を

          保育改革の軌跡 #5 園全体の改革へ

          保育改革の軌跡 #4 初担任時の取り組み

          私が初めて担任を持った時には、 色々と取り組みました。 簡単にご紹介すると ・壁面を子どもと飾る ・遊戯会の小物を子どもと作る ・ドキュメンテーション ・沢山水を使う砂場遊び 特にお知らせしたいのは、 ドキュメンテーションについてです。 ドキュメンテーションについては、 クラスだよりの裏面に作成していました。 なぜ裏面を使うのかというと、 クラスだよりに書くことが 大体決まっていたから… 担任を持った時には、 クラスだよりは毎月1回 決まった日に出さなくては なり

          保育改革の軌跡 #4 初担任時の取り組み

          保育改革の軌跡 #3 初担任

          この年は、保育者が減り、 担任を持つことになりました。 3年目 年中担任 & 職員室事務 事務仕事は継続して行わなくては なりませんでした。 そのため、製作の準備などは 同じ学年の先生が担当してくれました。 経験年数は私よりも長い先生で、 この先生に協力してもらえなかったら 乗り切れなかったと思います。 さて、初の担任 どんなことが待っていたのでしょうか… 自分で実践して 保育を変えるぞ! 新人も入るから 一緒に保育を変るぞ! と密かに計画していましたが、

          保育改革の軌跡 #3 初担任

          〇〇は製作の時しか使えません。

          それは、折り紙や糊、はさみといった 製作物を作るために使う道具でした。 保育改革を進める前、 それらのモノは製作の時にしか 使えませんでした。 遊ぶ時間にも折り紙を 使えるようにしたいと言うと こんなことを言われました。 じゃあ、遊びの時は もったいないから、 1人1枚にしましょう。 確かに、 子どもたちの姿を見ずに、 枚数だけ見たら、 もったいないと思う 「大人」もいるでしょう。 でも、そんな風に 思っている「大人」は見えていますか? 子どもたちがどんな思い

          〇〇は製作の時しか使えません。

          保育を変えること

          保育者が未来のためにできることは、 教育・保育を変えていくこと。 本来、教育とは、生きる力を育むこと。 しかし、今の保育・教育は、 未来に生きる力を本当に育んでいるでしょうか。 我々が受けてきた「枠にハメ込まれる教育」 それは、その時代を生きる上では、 必要だったのでしょう。 しかし、 生きる時代が変化している現代においても、 教育は変化しないままでいます。 今のままの教育では、 未来に役立つ力は育まれていきません。 皆さんがイメージしている 「はい、今日はチ

          保育改革の軌跡 ♯2 その保育は誰のため?

          1年目の状況 入職1~2年目は保育補助をしながら職員室の事務仕事を行っていました。 補助で入るクラスの状況を見て、私は驚きました。 学んできたことと違う… 当時の状況のまとめ ・使えるおもちゃは保育者が決める ・砂場で水が使えない ・毎月、何個も製作がある ・遊具は一方通行 ・保育者の持ち帰り仕事は当たり前 ・仕事は製作準備と打ち合わせ ・毎日、全園児で朝礼 ・子どもに「やらない」選択肢は無い ・製作も壁面も見た目 重視 ・入室するときは笛で合図する  などなど こ

          保育改革の軌跡 ♯2 その保育は誰のため?

          保育を見直す時に 読んだ本

          ※本ページはアフェリエイトによる収入を得ています。 はじめに 私は、自園の保育を保育者主導の保育から、子ども主体の保育に変革していきました。 ですが、それは、簡単な道のりではありませんでした。 なんとなく、「今の保育が子どもたちの為になっていないのではないか」と思っているだけで、それを理論立てて説明する術を持っていなかったのです。 そして、どう勉強すれば良いのかもわからない… そんな中、研修に参加したり、本を読んだりして、保育への理解を深め、同僚・上司に「子ども主

          保育を見直す時に 読んだ本

          その園行事は本当に必要か

          運動会での隊列の練習のために 4月から朝礼で練習する 冬の遊戯会に向けて 演目を夏休みに決めて 衣装などもそろえておく 遊ぶ時間がほとんどないほど 行事の練習が忙しい 子どもたちは 先生に褒められるために 練習を頑張る 作品展では、 保育者が作り方を決め 子どもたちは指示に従い 作品を作っていく これで良いですか? 子どものためになっていますか? 保護者が求めているから という理由しかないのなら、 それはサービスでしかありません。 本当に子どものためを思って 行

          その園行事は本当に必要か