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保育改革の軌跡 #7 大きな変化

就職して6年目
園全体として保育改革に取り組んで3年目の年です。

この年は、保育の変化を1番実感できた年です。

教頭という役職をもらえたことが
大きな要因でした。

今までは役職がなく
保育改革を進めていても
職員をまとめるのに難しさがあっため、
役職を貰えるように
園長に頼み込み、
教頭という役職に就くことが出来ました。

役職に就いたから、
他の職員が
逆らえなくなったのか…

そうなったわけではありません。

役職を貰ったからと言って
反対意見がなくなる訳では
ありませんでした。

ですが、そうやって
職員と対話しながら
保育を変えていきました。

この年に大きく変えたこと
・保育日誌
・クラスだより
・お泊り保育

保育日誌
以前は、時間などを記録していましたが、
時間の記載などは無くしました。

何を記録したかというと、
子どもたちの「つぶやき」
記録することにしました。

つぶやきを記録することで、
子どもたちが何に興味を持っているのか、
保育者が着目するようになりました。

そして、
保育者間での会話も増えました。

月に1回出す クラスだより
写真付きのドキュメンテーションを作り
不定期に発行することにしました。

これに移行するまでには、
時間を掛けて、ゆっくり行いました。

この年の最初は
以前のクラスだよりも出しつつ、

やりたい保育者だけ
ドキュメンテーションを出す
という方法を取りました。

すると、1学期から段々と浸透していき、
2学期になるまでには
全員がドキュメンテーションを
1回は出すことが出来ました。

そして、2学期からは
園全体としてドキュメンテーションに
移行することができました。

そのクラスだよりには、
ひなたぼっこ・あゆみ など
担任の思いを込めたタイトルが
付けられています。

お泊り保育
お泊り保育を見直を見直したことで、
その後の行事は大きく変わって行きます。

以前のお泊り保育は
内容としては、クッキング・きもだめし等
子どもたちが楽しめるものでした。

子どもたちは楽しめますが、
子どもはイベントに参加する参加者であり
子ども主体ではありませんでした。

そこで、
子どもたちが主体となって

お泊り保育が開催できるよう、
お泊り保育でどのように過ごしたいかを
子どもたちと考えるようにしました。

最初は
そんなのできるかな?
準備する時間がない…

という不安が大きかったですが、
年長の職員と一緒に話し合って
準備を進めました。

時間の問題は、
お泊り保育に向けての活動を

「やらなくても良い」
「グループを自分で選択する」としたことで、
解決しました。

こうすることで、
「今はお泊り保育の準備の時間」
とならないので、
継続的に準備をすることができました。

子どもたちから出た意見をまとめて、

お化け屋敷
宝探し
ご飯作り
映画館

の4つのグループが出来上がり、
子どもたちと一緒に準備をしました。

そうしたことで、子どもたちは
参加者から主催者となりました。

この行事を通して、
子どもたちが主体となって行うことに
意味を見い出せた保育者たち。

この後からは、
運動会や遊戯会なども
子どもたちと話し合って決めることが
文化となっていきました。


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