保育園にカメラ設置の私的考察
こんばんは。保育園での虐待事件をうけて保育園にカメラを!という議論が随分出てきていますね。
保育士の立場から(あくまでも個人の意見ですが)見解をカメラのタイプ別にまとめてみました。
((一日中記録として録画しているカメラ。保護者は請求すれば見れるけれど日常的な開示なしな場合。))
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メリット
●保護者が不審に思ったときに不安を解消できる。
●保育士が保育中の見落としを補完できる。たとえば怪我をした瞬間を見逃した場合など。
●保育士が子どもの遊びや保育士の動きを研修資料として活用できる。
●保育士が常にセルフチェックする気持ちが働く。
デメリット
●コスト
●映像保管期限、保管についての管理、プライバシー管理など運用の基準は見切り発車せず整理すべき
((アプリなどで1日中保護者が見ることができるタイプ))
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メリット
●保護者サービスとして
デメリット
●保育士が過度な緊張感にさらされる。
◉見られ方を気にして、水分補給や体を守るためのちょっとしたストレッチなり楽な姿勢なりをできなくなったりすると保育士の身体の面にデメリットが想定される。
◉保育上必要な保育士間の伝達や相談を、私語との区別がつきにくいことから、省略したり後回しにすることがあり得る。情報共有やコミュニケーション不足を招き保育の質に関わってくる。
●保護者の保育、園生活への干渉が強くなりすぎる可能性
◉保護者によっては要求が過度に高くなるなども想定され、説明等のご理解いただくための労力がかかる(保育や子どもの特性を理解してもらう、、、というと偉そうかもしれないけれど、双方の擦り合せがすすみ子どもの特性の理解や信頼関係、園生活の理解が深まる機会ともなる得る。いい方向にもっていけるよう粘りどころなのかもしれません)
◉保護者が子どもの園生活に過干渉になる可能性がある。(子どもが親と離れた世界の中でのびのび過ごせる環境は大切。)
以上2パターンのカメラについてメリット、デメリットを見てきました。他にもあるかもしれませんし、ここにかいたことは取り越し苦労かもしれません。
保育を愛情持って工夫をしながらしていてもいつでも自分の対応、振る舞いが100点だとは思いません。この年になっても、今日あのときこうすればよかったのではないか、あの対応しかやり方はなかったかと反省することもあります。その振り返りはとても大切で保育の質を向上させ、浄化させます。
カメラについて考えてみましたが、今はカメラがない園で仕事しています。それでも、いち場面を切り取られた時に勘違いされる行動はないか、それは説明のつく行動か、その説明で理解され信頼されるのか、、、といつもセルフチェックする気持ちはもちたいです。
事件の話からカメラの話までクラス会議の議題に出して話しました。
細かいことでその行動危ないとか、NGだとか、揚げ足を取り合うためでなく、みんなでヒヤッとするような行動が、なくなるようにどんな協力ができるか考えたいね。という結論になりました。そして、誤解されやすそうな対応などは互いに指摘し合おうとも話しました。それはミスを指摘するようなこととは違い、みんなで自分たちを守るために。。こういう話ができることもかなり重要です。言葉にすることで、自覚が深まることがあると思うからです。
さいごに、、色々気にしすぎて保育が小さくならないように。保育を楽しめなくならないように。そこだけは死守したい。だって本当に楽しくてやり甲斐のある素敵な仕事ですから。
読んでくださる方がいたなら、、長い文にお付き合い頂きありがとうございました。
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