アリサ | スイス在住

フリーランスライターというキャリアを築こうと奮闘中。Noteでは旅行・読書・ベジタリズ…

アリサ | スイス在住

フリーランスライターというキャリアを築こうと奮闘中。Noteでは旅行・読書・ベジタリズム・オピニオンなど

マガジン

  • 日本にいないエッセイストクラブ

    • 100本

    世界各国に暮らすもの書きたちによるリレーエッセイです。ベトナム、イタリア、アルゼンチン、インドネシア、イスラエル、ドイツ、カタール、マレーシア、など。どうぞよろしくお願いします。

  • コロナで変わった世界の暮らし

    • 93本

    世界を巻き込む新型コロナウイルス、日本のメディアでも他国の現状がさかんに報道されるようになりました。ここでは現地に住む方の生の声(note記事)をまとめます。

  • チューリッヒ人になる方法A to Z

    スイスの首都と勘違いされやすいチューリッヒに馴染むということは、なかなか簡単ではありません。スイスドイツ語を巧みに操ることができないし、日曜日になれば市内のお店はすべて閉店、またアジア人の身としては、見た目も多くの市民と異なります。 それでも、この街にフィットする方法はある ー それは、チューリッヒ人の特徴を捉え、しっかりと理解するということです。今回は連載という形で、2年半の年月を通して見つけ出した面白おかしく、ときに皮肉ったチューリッヒ人のあれこれを、アルファベット順で紹介。このガイドラインを辿れば、あなたもチューリッヒ人の一員になれるかも? (この連載は自身のブログ『Hoi, Arisa』上でも掲載中)

  • クッキーカッターな憧れ

    クッキーカッターからくり抜かれた生地のように、他者とまったく同じ憧れを持ちやすい日本人。そんな日本人が抱く想像が安易な「クッキーカッターな憧れ」を集めたコラム集をどうぞご覧ください。不定期更新。決して日本人を批判するつもりはありません。(まえがき参照)

最近の記事

パンデミック渦中でとらえた、赤マッターホルン

世界各国に暮らす物書き仲間で、リレーエッセイをやっています。 その名も『日本にいないエッセイストクラブ』。 東南アジア各地に拠点を置く森野バクさんよりバトンを受け継ぎ、 スイス在住・アリサが第5周目のリレーお題 「思い出の写真」の内容でお届けします。 文末に、前回走者と次回走者の紹介があります。 また過去のラインナップは、随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 2020年5月、最後の土曜日。スイスのツェルマットには、シーズンの幕開けとなる初夏とは思えないほどまばらな人々

    • 一風変わったスイスのビールフォンデュ(レシピ付き)

      世界各国に暮らす物書き仲間で、リレーエッセイをやっています。 その名も『日本にいないエッセイストクラブ』。 カタールに拠点を置くフクシマタケシさんよりバトンを受け継ぎ、 スイス在住・アリサが第4周目のリレーお題 「お腹が空く話」の内容でお届けします。 文末に、前回走者と次回走者の紹介があります。 また過去のラインナップは、随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 わたしたち日本人にとってのおでんは、スイス人にとってのチーズフォンデュだ。日照時間が短くなり、冷たい空気が肌に

      • スイスのバジル豆腐

        世界各国に暮らす物書き仲間で、リレーエッセイをやっています。 その名も『日本にいないエッセイストクラブ』。 イスラエルに拠点を置いていたがぅちゃんさんよりバトンを受け継ぎ、 スイス在住・アリサが第3周目のリレーお題 「思い出の一品」の内容でお届けします。 文末に、前回走者と次回走者の紹介があります。 また過去のラインナップは、随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 スイスに移住するタイミングで、わたしはベジタリアンになった。 厳密にいうと肉・魚を口にせず、牛乳やヨーグ

        • 心地良いナンパをしてきた、あのダンディーなスイス人

          世界各国に暮らす物書き仲間で、リレーエッセイをやっています。 その名も『日本にいないエッセイストクラブ』。 イタリアに拠点を置くスズキケイさんよりバトンを受け継ぎ、 スイス在住・アリサが第2周目のリレーお題 「忘れられない人」の内容でお届けします。 文末に、前回走者と次回走者の紹介があります。 また過去のラインナップは、随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 ナンパはなぜ鬱陶しいのか。 ふと新書化されたブログのタイトルみたいなことを考えた。というのも、街中で知らない人

        パンデミック渦中でとらえた、赤マッターホルン

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        • 日本にいないエッセイストクラブ
          100本
        • コロナで変わった世界の暮らし
          93本
        • チューリッヒ人になる方法A to Z
          4本
        • クッキーカッターな憧れ
          1本

        記事

          超安全な国・スイスで、はじめて詐欺に遭いそうになった話

          世界各国に暮らす物書き仲間で、リレーエッセイを始めました。 その名も『日本にいないエッセイストクラブ』。 マレーシアに拠点を置く森野バクさんよりバトンを受け継ぎ、 最終リレー走者のスイス在住・アリサが 第1周目のリレーお題「はじめての」の内容でお届けします。 『日本にいないエッセイストクラブ』についてはこちら、 各国リレー走者たちのエッセイをまとめているマガジンはこちらです。 2017年5月。 1年続いた日本ースイス間の遠距離恋愛に終止符を打ち、わたしはスイス人の現夫

          超安全な国・スイスで、はじめて詐欺に遭いそうになった話

          平和ボケな日本へ。ナイーブなスイスも、コロナウイルスで現実に直面しています。

          平和ボケな日本へ、 春の日差しも日ごとに暖かくなりつつあります。今ごろ桜が満開であろう日本はお元気でしょうか? わたしは今、チューリッヒ都市部の自宅キッチンでこの手紙を書いています。スイスの春は、晴れたと思えばすぐ雨模様になって、1時間後にはまた太陽が姿を現すような気まぐれ野郎なんだけど、今年の春はどうやらスイス国民の味方についているみたいで、今のところ2週間半続いての晴天です。穏やかな陽の光が差し込むわたしたちのキッチンテーブルでは、普段会社で働く夫が険しい顔で、オフィ

          平和ボケな日本へ。ナイーブなスイスも、コロナウイルスで現実に直面しています。

          D | チューリッヒ人になる方法A to Z

          これは、2年半のチューリッヒ生活を通して見つけ出した面白おかしく、ときに皮肉ったチューリッヒ人のあれこれを、アルファベット順で紹介する連載です。このガイドラインを辿れば、あなたもチューリッヒ人の一員になれるかも? どうぞお楽しみください! D is for… Dig into Zmorge on the Weekends ZMORGE(ツモルゲ)を週末に堪能せよ 週末の遅れた朝、友達とともにシャンパンをすすりながらエッグ・ベネディクトを嗜む ー 世間はこれをブランチとい

          D | チューリッヒ人になる方法A to Z

          【まえがき】 クッキーカッターな憧れ ー 本当にほしいのそれ?

          日本国外に住んでいる私は、年に一度日本へ帰国するようにしている。 とくにいつとは定めていない。結婚式に招待されたら飛行機に飛び乗るし、避けるべき蒸し苦しい夏でさえ恋しくなって帰りたくなる。飛行機代と環境コストで痛い目に遭うけど、海外生活をはじめて約3年間、日本に帰った回数は計4回。いまのところ、理想通りの頻度で日本に帰ることができている。 365日、8,760時間、525,600分……細分化してゆけばその規模の大きさを誇張できてしまうが、いやはや一年は相当な時間だ。 そ

          【まえがき】 クッキーカッターな憧れ ー 本当にほしいのそれ?

          あなたが知らない、わたしの30のこと。

          こんにちは、アリサです。 一度、わたしのブログ『Hoi, Arisa』を訪れたことがあれば、わたしが誰なのかすでにお分かりかもしれません。そうです、スイスでの生活について綴り、フリーランス・ライターとしてのキャリアを築こうとしているあの日本人女性です。noteの自己紹介記事やブログ上のAboutページを読んだことがあれば、わたしが何者なのかが何となく知っているかもしれません。 それじゃあ、なぜこのタイミングで再度、自己紹介をしようと思い立ったのでしょうか? それは、ブロ

          あなたが知らない、わたしの30のこと。

          あなたはリンダと仲良しですか?

          どうも私は、リンダと仲良くなれない。 いつも一緒にいるのに、なかなか打ち解け合うことができなくなった。 リンダと私は、物心がある頃から付き合いのある幼馴染。 誕生日も一緒で、母によると私たちは同じ病院で生まれたと言うから、前世では双子だったんじゃないかと思う。 小さい頃、兄姉が遊び相手になってくれなかったときは、リンダは私のためによく駆けつけてくれた。バービー人形やウルトラマンフィギュアよりも、私たちがよく遊び道具にしていたのは98色入りのクレヨン。各色を擬人化しお人形と

          あなたはリンダと仲良しですか?

          C | チューリッヒ人になる方法A to Z

          これは、2年半のチューリッヒ生活を通して見つけ出した面白おかしく、ときに皮肉ったチューリッヒ人のあれこれを、アルファベット順で紹介する連載です。このガイドラインを辿れば、あなたもチューリッヒ人の一員になれるかも? どうぞお楽しみください! C is for... CARRY A WATER BOTTLE マイ・ボトルを持参せよ 母なる地球は今、危機に面している ー 地球温暖化、森林伐採、砂漠化や水汚染などの深刻な問題は、この星の住人・私たち人間によって引き起こされてしま

          C | チューリッヒ人になる方法A to Z

          一緒にお仕事をしませんか?

          こんにちは、アリサです。 執筆・翻訳・コーディネートを主に、お仕事をご一緒させていただけたらと思っております。 なおフリーランスかけ出しの身で実績がまだ少ないのが実情……ですが、それでも新しいクリエイターを支援したい方、アリサという人物に興味を持ってくださった方は、下記のメールアドレス宛にご連絡いただけたら大変嬉しいです。 以下がお引き受けしたい細かなお仕事内容です。 ー 執筆 ー エッセイ、紀行、オピニオン、レビュー……形式・構成は問いません。 下記のテーマや分野を

          一緒にお仕事をしませんか?

          LGBTが理解できない人へ ー 同性愛は生物進化の一部なんだから偏見を持つな

          先日、ずんと落ち込んだ出来事があった。 それはアルバイトから帰ってきたお昼のこと。自宅でお昼ごはんを作るとともに観られる動画を、Youtubeで探そうとしていた。 アプリを開くと、チャンネル『Asian Boss』がアップした動画がおすすめ欄にあった。このチャンネルでは、アジア各国の最新ニュースや社会問題、タブー、トレンドをお題に、街頭の人々やスペシャリストにインタビューしていて、各国で今何が起きているのか、国民はどう思っているのかが垣間見られる。遠く離れた異国に住むわたし

          LGBTが理解できない人へ ー 同性愛は生物進化の一部なんだから偏見を持つな

          B | チューリッヒ人になる方法A to Z

          これは、2年半のチューリッヒ生活を通して見つけ出した面白おかしく、ときに皮肉ったチューリッヒ人のあれこれを、アルファベット順で紹介する連載です。このガイドラインを辿れば、あなたもチューリッヒ人の一員になれるかも? どうぞお楽しみください! B is for... Bump into Your Acquaintances Randomly 知り合いにばったりと遭遇せよ この日のこの時間に、まさにこの瞬間、この場所で、好意を持っているあの人にばったり遭遇 ー このような鉢合

          B | チューリッヒ人になる方法A to Z

          A | チューリッヒ人になる方法A to Z

          これは、2年半のチューリッヒ生活を通して見つけ出した面白おかしく、ときに皮肉ったチューリッヒ人のあれこれを、アルファベット順で紹介する連載です。このガイドラインを辿れば、あなたもチューリッヒ人の一員になれるかも? どうぞお楽しみください! A is for…Adore Prime Tower プライム・タワーを愛でよ プライム・タワー。 チューリッヒの心臓部に堂々とそびえ立つどっしりとしたビル。ロマネスク調の市街建築に一切馴染もうとしない態度の持ち主で、一歳の誕生日を迎え

          A | チューリッヒ人になる方法A to Z

          砂にはまった車から学んだ、オマーン人の「助け合い」の精神

          「クルマ、スナの中。ヘルプをクダサイ。」 オマーン3週間の旅。ホテルが割高な当国で少しでも宿泊費を抑えるべく、夫とわたしはスイスからテントを持参し、各所で野宿をしていた。2週目半ばに差し掛かったこの日も、南の楽園・サララから車で40分ほど離れた真っ白な砂浜で、半分に切ったブラッドオレンジかのような太陽が沈むのを眺めながら、今晩の宿となるテントを張るところだった。そこで遠くから小走りしてきたのは、ポロシャツに短パン姿のオマーン人だ。 「クルマ、スナの中。ヘルプをクダサイ。」

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