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考えごと。

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2023年6月の記事一覧

考えごと日記その10 「サピエンス全史 (下)を読んで、消費主義を考える」

考えごと日記その10 「サピエンス全史 (下)を読んで、消費主義を考える」

いや〜おもしろい。サピエンス全史。下巻に入ってなおおもしろさに拍車がかかるのぉ〜。

いま読んでるところを簡単に言っちゃうと、むかしの金持ちは派手に散財して贅沢をたしなんだ。いっぽう貧乏人はおカネをムダづかいせず質素にくらした。

ところが今日ではこれが逆転したという。現代の金持ちは細心の注意をはらいながら資産や投資を管理する。いっぽう現代の貧乏人は必要のない車や家や家電などを買って借金におちいる

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考えごと日記その9 「『アヘン戦争から開放まで』を読んで、宣教師の役割を考える」

考えごと日記その9 「『アヘン戦争から開放まで』を読んで、宣教師の役割を考える」

今、「アヘン戦争から開放まで」を読んでるのだが、そこにイギリスから中国へ渡った宣教師の役割が記されてある。そこには、表向きはキリスト教の布教、しかし裏の役割は中国の調査と中国語の習得だというのだ。

そしてアヘン戦争後の談判で、中国語を習得した宣教師が通訳をつとめるのだ。宣教師は当然ながらイギリスに有利になるよう交渉を運んでいく。そして不平等条約が結ばれるようにしたのだという。

そこで思うのは、

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考えごと日記その8 「サピエンス全史から、資本主義の暴走を考える」

考えごと日記その8 「サピエンス全史から、資本主義の暴走を考える」

「サピエンス全史」の下巻がヤバい。一節一節がとにかくヤバくて、なかなか読み進められないのだ。いままで知らなかったことを知れたかと思うと、そこからさらに疑問が増幅していくので、いちいちあれこれと調べながら読んでいる。

本書によると、資本主義の強欲ぶりに歯止めがかかったのは共産主義の存在が大きかったという。いや〜、その発想はボクにはなかったな〜。これまでのボクの考えとしては、ソ連や中国の共産主義化は

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考えごと日記その7 「サピエンス全史からアヘン戦争を考える」

考えごと日記その7 「サピエンス全史からアヘン戦争を考える」

いま読み中の「サピエンス全史 下」に、1840〜42年におきたアヘン戦争が軽く触れられている。本書にはアヘン戦争を、資本の名のもとに「政府が大資本の言いなりになった悪名高い例」としてのべられている。つまりイギリス東インド会社と、イギリスの実業家が、戦争を利用してアヘン(麻薬)を中国に輸出し、大儲けしたというはなしだ。

1800年代にはいると、イギリスは中国に大量のアヘンを輸出するようになった。そ

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