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発達障害・療育の基本的な事について(3)

さて、今回もoptiMamの代表の吉村先生へのインタビューをご紹介していきます。

過去の記事はこちらから。

(1)https://note.com/hogarakasan/n/n6c3e954a7630

(2)https://note.com/hogarakasan/n/nf700cd9352c3

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Q. 療育を通うための手続きについて、大体わかりました。そもそも療育に通うべきかどうか迷っている方は、どういう点で見極めたらよいのでしょうか?

A. いくつか着目点はあります。まずは、やはり同年代のお子様にはできているのに、出来ていないことがあって気になる場合です。身長の伸びのタイミングが個々だったり、そうですねぇ…縄跳びができるようになるのがみんな同時じゃないですよね。そのお子様の伸び時があるはずなので、気にしすぎるのも良くないのですけどね。それから、ご家庭でなかなかお子様の行動によって保護者様が困ってしまう場面が多い時ですね。きっとそのようなお子様の場合、幼稚園等の先生から何かしらご報告があるのではないでしょうか。「座っていられない」「みんなと同じ場所で同じことができない」「指示が分からないようだ」などです。ただ、忘れてはならない一番の着目点は『お子様ご本人が困っていないか』という事です。

Q. 本人が困っているかどうかを見極めるのは難しいのではないですか?

A. そうですね。でも、考えてみてください。なぜ座っていられないのか、なぜみんなと同じことができないのか。ご自身にお置き換えて考えてみてください。その場から逃げたくなる時ってどんなときですか?

Q. え~っと。。。。。私の場合は、興味がない講演会とか興味のない人の話とか聞かされているときとかでしょうか(笑)

A. そうです、それです!興味がないからです。じゃあなぜ興味がないのですか?

Q. うぅぅ…なぜ興味がないか…ですか。。。(先生の突っ込みに一瞬言葉を失う。。)あ!自分には難しい話だからですね。前に参加したどうしようもなく帰りたかった講演会は、すごく難しい話でした(汗)

A. そうです、そうです!お子様にとって難しいんです。つまり理解できていないという事です。

Q. 例えば幼稚園ではどういうシチュエーションが考えられますか?

A. みんなで工作をしましょう、となった時、先生がその工程を説明しますよね。幼稚園の場合は、一気に全ての工程を説明してしまうことはそんなにないとは思うのですが、「先生が呼んだお友達から、はさみとのりを準備してください。準備できたお友達は、座って待っててください。」というような指示のとき、呼ばれてないのに呼ばれた子に連られて立ち上がってしまったり、お道具箱から何を出して良いかわからなくてキョロキョロしたり、座って待っててと言われているのに、あとから呼ばれたお友達が立ち上がって準備をしているのを見て、自分も何かしなければいけないのではないかとまた立ち上がってしまったり。

Q. なるほど~。なんか目に浮かびます。本人もどうしていいかわからなくなっているのが「本人が困っている」ということなんですね。

A. そうですね。するべきことのタイミングを間違ってしまったときに、先生に「違うよ」と言われますよね。頻繁にそういうことが起こるたびに「違う」と言われるのは、自信を失う原因になってしまうので、先生の指示が始まると「いやだ」と思って脱走してしまうことがありますね。もちろんこれは一例ですが。

Q. ものすごくわかりやすです!! そうですよね。いちいちやること否定されていたら、私だっていやになっちゃいます。

A. はい。お子様にとってはとても辛い状況というわけです。そのような気持ちをいち早く気づいてあげて療育に通うことが、お子様の成長を促せることに繋がります。辛い状況を少しでも軽減させてあげるためです。

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なるほどなるほど。療育に通うか通わないかは「本人の困り事」があるかないか、がひとつの着目点なんですね。先生曰はく「周囲からみて凹みがあるのに、本人は全く困っていると感じていないこともある」そうで…。そのようなお子様も、集団生活の中で生きていくためには凹み部分を少しでも平らに近づけるようにしてあげたいですね。

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