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反省。

私はとても反省している。


一昨日、

『…何にもないってこういうことか』

なんて思ってしまって、反省している。

暴れまくったのは、まぁ経験としてはアリだったと思っているが、❝何にもない❞なんて思ったことを反省している。

何だかんだあの後、いつも気遣ってくれるご近所さんが何も知らずにゴーヤと茹で卵と焼きたてのブレッドを持って来てくれたのだ。

そのとき私は安心したのか涙が出てしまった。


クリニックの1つは断られちゃったこと、もう1つのクリニックはあんまり良い思い入れがないこと…



私が男の人苦手なの何となく知ってるから、彼は控えめに抱きしめ(しめてはないか…)

『〇〇は私たちの娘と同じみたいなもの
大丈夫』


う…うう…


いつもなら私は相手の服すら掴まない。
ピーンと硬直したままだ。


まだちょっと気がひけるし、よその旦那さんだし(笑)、だけど確かにお嬢さんとは同年だし…

服じゃなくて、彼の肋骨あたりにひしっとしがみついた。

『…大丈夫だから』


ペラペラの日本語でゆっくり言われた。


『…うん』




その日は仕事の前に来てくれていて、あんま泣いちゃうといけないから、『ありがとう、大丈夫』と私は笑った。

『わざわざ、卵ゆでてくれたんだなぁ…
ホームベーカリーしてくれたんだなぁ…』

彼が帰ってから、空っぽの胃に少しずつ…

泣けて仕方なかった。



たぶん、治療に一番必要なものが一番近くにあったんだと思う。


『私たちを  おとうさん、おかあさんだと思ってくれていいよ〜』


夜逃げしてきた日から数日後、そんな風に言ってもらったっけ…





結局、『大丈夫』だなんて嘘とバレバレで、また様子を見に来てくれた(笑)。


私は頂いたゴーヤを豚ミンチと合わせた和風ドライカレーとゴーヤのオイスター炒めにした。

たわいない世間話で笑わせてもらったら、何だか元気が出て『もやしと豚ミンチ』を買いに出られたのだ。

フードバンクのお味噌を味噌玉(乾燥ワカメ・味噌・だしの素もしくは鰹節を味噌汁一杯分ずつラップで包んだもの)にしてみた。


お湯注ぐとお味噌汁になる、便利。


当面のお味噌汁軍団


目の前に山盛りの夕飯が並んでいる。





ご近所さん(奥さんの方)いわく、

『〇〇?
いまはフリーのものはみんな貰っておきなさいね?
タダじゃなくて、フリーだと思えばいいの

〇〇は働きたくないんじゃない、
いまは働けないだけなんだからね?
そんなの、見れば分かるんだから』



自分でフードバンクの記事書いておきながら、やっぱり周りから見ても私が物を貰うことに抵抗があるってバレてるんだよなぁ…

実際、目の前の山盛りゴーヤプレート(ナスの深漬けつき←時間置きすぎた)を見て、正直『罪悪感』はある…。

豪華すぎる…。



何にもないことなかった…

本当にあのまま『何にもない』なんて思い込んでいたら、それこそ何にもなくなるところだった。


そして、相変わらずゴーヤドライカレーは美味しい。
隠し味は砂糖。
味のベースは麺つゆである。

エスビーの赤缶は高いけれども使い勝手がいい。
昔からこの意見は変わらない。




見守っていてくれる人たち、
どんないただき物も調理できる腕、
何にもなくはなかった。


なんか…昔におまんじゅうくれたおっちゃんもこんな感じだったかも。

結局、誰かが気に掛けてくれてたり、心配してくれていたり…


いっぱいいっぱいのときは、
それが、見えなくなっちゃう。


だけど、見えなくなっていた自分のことも責めないことにした。

カラーボックスの上には間違いなく昨日受け取ってきた頓服薬がある。

袋に印字されているのは
『症状のひどいとき、パニック、不穏時。』

見えなくなっても仕方なかったよね。

また見えてよかったね。





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