15歳の戸惑い。
これは私の10代の頃からの革ジャンとの付き合いと悩みのお話。
私は鈍臭くて小学生の頃はかっこうのイジメの的でした。
岩みたいな石(20センチ)が投げつけられたり、棒切れで叩かれたり、お腹を蹴られたり…。
周囲の子から一切口をきいてもらえなかったり。
発達面での課題があった私は周囲よりやはり鈍臭いうえ、過敏さ故にビックリしやすかったため、イジメ甲斐があったのだと思います。
そんなことをオヤに相談しても「やり返せ」の一言でした。
私には守るほどの価値もないんだ。
小さな私はそれを学習しました。
15の春。
努力して入学した高校をオヤに辞めさせられ、私は電車に乗る訓練をしていました。
もともと人が苦手なので電車はあまり好きではありませんでした。
自分の症状を「対人恐怖では?」と疑っていたので、訓練が必要だと自分で判断をし、行っていました。
でも、電車の中では触られたり、座っている私の顔の前で吊り革につかまった男性がワザと布越しに見せてきます。
街の駅で降りれば、オジサンが
「おねぇちゃんいくら?」
と指を立てて値段を訊いてきます。
私は見た目を強面にしなくてはと思いました。
それからです。
革ジャンを着るようになったのは。
ずっと
「私は可愛らしいピンク色のレースの下着をつけているのに、なんで表面は革ジャンなのよ。
釣り合ってないでしょう…」
不釣り合いであることに諦めはなかなかつかずにいました。
ただ、今年は革ジャンを着られる気候ではなかったため、
「もういいよ。
守ってくれる人がいなくて、ずっと鎧を着ていたね。
強そうなファッション…無理にしなくていいよ」
自分を許してやることにしました。
フェミニンな服を着ることにGOサインが出せました。
優しげなファッションに身を包んだ新しい私も私だと。
見た目以外で自分を守れたら…。
新しい課題もありますが、ある種観念できたと思います。
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