ウェディングプランナー幸せを売ってるわけではない
こんにちは、‘‘言楽屋のゆうや‘‘です。
今日は、自分の仕事でもあるウェディングプランナーという職種に密接に関係している「結婚」いついて書いていこうと思います。
結婚とはなにか、僕なりの考え方を言楽屋目線を通して語らせていただきます。
よきパートナーを見つけその人と人生を共に歩むことを決めた二人が最初にぶつかる壁は何でしょうか?
僕は「結婚式」だと考えています。
二人の幸せをお世話になった方にお伝えする場所、これからの二人の生活の始まりにけじめをつける場所、幸せが始まっていく場所。その結婚式には多くの課題が立ちふさがります。
金銭、時間、そして今までの人間関係。結婚式を開催するのにはいくらかかって、準備にはどれだけの時間が必要で、誰を呼んで誰を呼ばないのか等々。多くの難問をたった二人で解決していかなければなりません。
これだけの課題を並んでいるのを見て
「だったらやらなくてもいいんじゃないか?」と思ってしまうのも無理はありません。
僕も未婚の身でこの問題にプランナーとして悩んできました。
結婚式とはなにか?
では、そもそも結婚式とは何なのか
結婚生活はなにも結婚式をしなくても始まります。婚姻届けを出す前から同棲しているカップルにとって結婚生活は今と何も変わらない日常が続いていくことでしょう。
ただ結婚したという書面上の申請をしたにすぎません。それではそもそも結婚なんて言う制度は必要ないです。口約束でもいいくらいだと思います。(離婚後の慰謝料問題を今回は考えないものとしますし、プランナーとしてその可能性を1ミリでも抱くことはあってはならないと思っています。)
ではなぜ、婚姻届けを出し、結婚式を開催するのか。
それは、二人が幸せになるための「経験」を作るためです。
先ほどお伝えした通り、結婚式にはとても手間がかかります。お金、時間、対人関係考えることは山ほどあり、結婚式を開催するのにも多くの人が関わります。
カメラマンさん、衣装屋さん、メイクさん、料理人さん、ウェイターさん、司会者さん、牧師さんや神主さん、そしてプランナーさん。どうしてここまで手間がかかってしまうのか。
それは新郎、新婦がこれから二人で歩んでいく人生に必要な「経験」を作る方法を知るためです。
同じ人間はいないから
‘‘育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない、流行が好きだったりその割 古風なとこあったりするよねー‘‘
SMAP 「セロリ」から引用させていただきました。
僕はこの歌詞が本当に好きです。なぜなら僕が思う結婚式の理由はここにあるからです。
結婚式を通して得られるものは、互いの理解、そして自分自身の理解です。
何が好きで何が嫌いで、どういうことをいいと思い、悪いと思うのかをすり合わせていく作業。これこそが結婚式の意味だと僕は考えます。
最高の結婚式の作り方
昔、僕は舞台の役者をしていたことがあります。舞台上で溌剌と演技する役者の方に目を奪われ最高のストーリーを観た僕は魅了され自分自身でも最高の舞台を作りたいと考えました。
仲間を集め、練習を重ね、一つの舞台を完成させることができました。お客さん100人弱
観覧いただき、無名の学生団体としてとてもいい結果が残せたと思います。
その中で僕は結婚式との共通点を見つけました。
それは
「0から何かを生み出す事の価値」です
舞台には最初何もありません。脚本を書いて、役者は配役になりきり、小経験、大経験、衣装、照明、音響、製作、あらゆる準備を経て、初めて「舞台」という形が出来上がるのです。
その道中は楽しいことばかりではありません。もちろん監督がいて脚本家がいてそのために動く駒として他の人員がいるなら別ですが、僕たちはこれらすべてをたった4人で回しました。それぞれがやりたい事を主張し、気に入らない所を議論し、何度となくぶつかり罵りあったこともありました。しかし、完成した作品は一片の曇りもなくいい作品だったと
僕たちは胸を張って言うことができます。
そして言うまでもなく、この4人とは友人を超えた関係性になりました。
結婚式とはまさに「舞台」を作る事なのです。
0から形のないものを作っていく過程で、お互いの事をそして自分自身のことを知っていくことで、今後の結婚生活で立たされる窮地や困難に立ち向かうための「経験」を手に入れるのです。
何か大きな買い物をするとき、どこかに引っ越すとき、お子さんを作ろうと考えるとき、子育てで悩むとき、その都度、お互いがお互いを理解する必要があり、その方法を「結婚式」を通して手に入れる必要があると僕は考えています。
最高傑作を生みだした先にある物
そしてもう一つ結婚式に大きな理由があると思っています。
0から何かを作り出し、その最後に出来上がったものを自分自身が心から 満足できるようになるという「経験」です。
結婚式にはこれという正解はありません。国、文化、時代、価値観によって数多の結婚式が存在します。だから、自分の結婚式は自分自身が正解を出すことで完成するのです。
必死に二人で話し合い、二人で最高の物を作り上げていき、二人で納得のいくの物を完成させる。その「経験」があれば、他者の評価は一切気にする必要がないという事に気づくことができます。
数字で測られることも、誰かと比べられることも、結婚式には本来ありません。本当はあなたの人生においてもそれらが必要ない事にも気づくことができます。
互いを理解しあう事ができ、自分自身の価値観を信じる事ができる。
この二つの「経験」を得ることができる結婚式に
お金や時間を投資することに意味がないなんてもういいませんよね?
プランナーが真に売っているものは
その手助けをしているのがプランナーであり、結婚式にかかわるすべての関係者です。
プランナーは幸せを売っているわけではありません。
プランナーは「経験」を売っているのです。
これからお二人が歩む人生を最高に幸せにするための経験を。
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