物語を作る・・・?

私にとって、エッセイ的なものを書くのはそんなに難しいことじゃない。
本や映画を紹介することも。

でもやっぱり、架空の話を創るってちょっと難しい。
縛りも型も何もないからこそ、困る。

でもあまり気張らず、さりげなくやってみたいと思う。
実話も含めながら。。
短編集的なのにしていこうかな。
題名は最後につけよう。物語が終わった時につける。
毎回、トピックをもらえたらそれについて書くのもいいな。
適当なコメントなんかしてもらえると捗るので、ぜひに!

といったものの、今週は映画の紹介を。。。

かもめ食堂から考える

みなさん、かもめ食堂ってご存知?(以下、ネタバレご注意!)
群ようこさんの本が原作で、荻上直子監督によって映画が作られた。
荻上監督と、かもめ食堂のキャストである小林聡美さん、もたいまさこさんのタッグは、「めがね」という作品でも組まれており、これもまた面白いのだが、その話はまたの機会に…

さて、私は本作を小学生の時に家族旅行でいったフィンランドが舞台ってことで、
小4くらいの時に初めて観た。すごく大好きになった。

ヘルシンキで日本料理食堂を一人で経営するサチエ。客はゼロ。ある日やってきた客第一号の "日本かぶれ"の男の子からの質問によって、物語は動き出す。

小林聡美さん演じる「サチエ」の日本料理の店、この店内、最高の色使い。淡くてクリーミーな水色と目に優しい白、この二色を調和させるためにあるとしか思えない優しい白木のコンボ。この温かみのある店内は、柔軟な考えでなんでも受け入れてみる「サチエ」の寛大な心を写しているみたいだ。そこに置かれる差し色的な赤いコーヒーマシンは、ゆったりした心にも確かに存在する「サチエ」の芯を感じる。

片桐はいりさん演じる「ミドリ」は寂しがり屋なんだと思う。そして、固定概念にとらわれず、新しいことにチャレンジしていく向上心がすごい。
もたいまさこさん演じる「マサコ」は、私の憧れのシニア像だ。マリメッコの大ぶりな柄のワンピースは、グレーヘアーによく似合う。この映画を見て、彼女を見てから、私は歳をとるのが楽しみになった。ところで、「マサコ」はこの物語の核心的な部分を担うキーパーソンでもある。

「マサコ」の発言の数々から、『大事なもの』とはなんなのか。『普通』って何?そんなことを考えさせられる。従兄弟の言葉を借りて言えば、考える「余白」が大きい。非常に。私は本作を5回ほど観ているのだが、毎回思うこと、感じることが違う。「星の王子さま」にも同じことが言えるが、人によって感じ方が大きく違うし、自分自身の中でも成長に合わせて感じ方が変化していく話なのだ。だからこそ、何度も観たくなるし、誰かと観て感想を言い合いたくなる。

この映画の凄さは、内容やセッティングはもちろんだけど、俳優の皆さんの力によるところも大きい。彼女たちにしか出せない雰囲気がある。とにかく実力がすごい。

ぜひ、観てみてほしい。観たら感想も聞かせてほしい。

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