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家族とわたし

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わたしの家族とのいびつな関わりの中で感じてきたことをあくまで主観的に書いています。 両親の看病や見送りの体験を通して、現代の医療や緩和医療について思うところも多々あるのですが、ま… もっと読む
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わたしのいのちを大切にしたら

わたしのいのちを大切にしたら

あまりに傷ましいニュースばかりを見ていたら引っ張られて自分が萎んで使い物にならなくなってしまうから、あまり見過ぎないように気を付けている。
でも、あまりに見なさ過ぎると他者への共感や思いやりに欠けていくような気もして、世間知らずで且つ薄情な人間になってしまう気がする。
このバランスが今、難しく感じないだろうか?

世界や国内のあちこちで起きることもそうだし、身近な人に起きることもそうだし、ちゃんと

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父にありがとうを言ってみたけれど

父にありがとうを言ってみたけれど

もし、仮に魂というものが肉体や心とは別にあって、肉体を離れても存在するとしたら、いつだって話しかけたらそばで聞いてくれて伝わるのかも知れないけれど。

いずれにせよ、今この世で生きているわたしの父として、ひとりの人間として、目の前にいる父に残りの時間は少しでも痛みや悲しみとはほど遠い言葉をかけたい。

そう思っていたら、折りしも私が成人式を迎えた日の写真が出てきた。

祖母が、お赤飯を炊いてわざわ

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父とわたし

私の父は、この3年間、ガンの闘病生活を送ってきた。

流行り病の影響もあり、窓越しに手を振り、孤独な病棟生活を送った。

そして父は、標準治療が終了し、在宅看護を希望して今に至る。

私は、前回父に「ありがとう」と言いに行くと書いた。

その後、父に会いに行ったが、実は初回は言えなかった。

突然「ありがとう」なんて言ったら、自分はいよいよなのかって勘違いすると思って、うまく切り出せなかった。

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介護で後悔しないために何ができるだろう

介護で後悔しないために何ができるだろう

相手が見せている部分は、私の反映。

家族なら尚のこと。

前回、父について書いたあと、なんと数日後に少し事態に進展があった。

私が探してきた自由診療を「受けてもいい」と父本人からゴーサインをもらった。

そして色々父の体調と相談しながら進めていくはずだった。

その時は「あ~本当に自分の捉え方を変えるだけで、行動も変わり状況も変わるんだな~」と感動した。

相談に乗ってくださったお医者さん方も

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