見出し画像

最適の学習法とは?その2

みなさんは学生のとき、勉強は得意でしたか。テストの勉強って効率よくできていましたか。

突然ですが…最近、あまりテレビで見かけなくなったんですが、お笑い芸人のロザン宇治原さんってご存知ですか。京都大学出身で、以前はクイズ番組でよく見かけていました。宇治原さんがテレビかラジオか何かで話しているのを聞いたんですが…どうやってテスト前とか勉強してたの?という話です。

京都大学に合格するための勉強方法

前回紹介した書籍「認知心理学が教える最適の学習法」でも紹介されていたんですが、知識を忘れないためには"インターリーブ"といって様々なスキルに切り替えて学習する方法が効果的ということです。
宇治原さんも以前この方法をつかって勉強していた、と話していました。
例えば、30分は数学の勉強をここまでする!と決めて、それが終わったら10分エロいビデオを見る、そしてまた次は英語の勉強をして、…っていうのを繰り返しながら勉強していたそうです。1つの学習を長く続けるのはあまり効果的じゃないんですね…さらに宇治原さんは自ら頑張るためのエサも用意して勉強していたんですね。高校生のときから、自らこの方法を使っているのは、すごい!…

知識を忘れないために

どうすれば、習ったことを忘れないでいられるんでしょうか…。やっぱり詰め込み教育はよくない。一夜漬けでテストに臨んでも、テストのときは覚えているかもしれないけど、テストが終わったらすぐに忘れているということがこの本でも紹介されていました。
大切なのは、学習の間隔を空けること。一度本を読んだり、問題を解いたりしたあと、少し時間の間隔を設けることが記憶力を強めるということです。情報を"再学習"する際に少しでも忘れていれば、その情報に再び遭遇したときに「記憶の強さ」を高められることができ、長期的な情報の保持に役立ちます。


知識と知識につながりを


一番印象的だったのは"精緻的質問"という勉強方法です。
たとえば、〇〇年にどこかで戦争が起こった、という事実について、歴史の勉強をしてるとき、どのように戦争が起こったのか、なぜ起こったのか、など自分自身に質問して答えを見つける方法です。
質問をすることで、持っている知識と新しく得た知識がつながり、時間が経過したあとでも思い出せるようになります。

この本のなかの実験では、精緻化の学習方法を採用した生徒と、音読をした生徒、自分自身が慣れている学習方法で勉強した生徒
3つのパターンで学習してから60日後にどのぐらい記憶できているか、という実験を行っていましたが、精緻化の学習方法を選んだ生徒が最も成績がよかった、という結果も紹介されていました。
ただし、精緻化は学習している内容の知識が浅い場合は効果は発揮されず、学習内容に初めて触れたときよりも、もっている知識の理解を深めるときにより効果が発揮されるということです。

よく言われると思うんですが、
人に教えるのが一番自分のスキルになる、って聞いたことありませんか。
人に教えるときに知識をより自分のものにするために自分自身にいろいろと質問するように学習すれば、記憶に残るのでしょうね。

この本、"ザ・翻訳された日本語"という感じで読みにくいんですが、教育者の方にはきっと有益だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね!

サポートがほしいなんておこがましいことは書けませんが、もしサポートをいただいたあかつきには、自己投資し、それ以上のものを誰かに返せるように努力します。